僕が甥に莫大な愛情を持っているのは有名な話である。
甥が3歳ぐらいのとき地球上に存在するすべての子供が甥に見えた。
まあ、それはともかく。
僕は2000年にある失敗をやらかした。何かと言うと僕はブラジルに行かなくてはならなかった。でも行かなかった。努力すれば行けたと思う。でも行かなかった。
ブラジルではある夜、奇跡が起こった。モリッシーがこの歌を歌ったとき目の見えない女の子がステージに彼を抱きしめに行った。観客は涙を流したと言う。
日本では、私だったらそんなことしないとか評論している馬鹿者がいた。とても悲しかった。僕はその瞬間がレコーディングされているMP3を持っているのだが、それが偉大だったことがわかるのだ。そしてこの歌が歌われたときにそれは起こった。だから僕はそれが本当にすばらしい瞬間だったということがわかるのだ。その歌はBOXERSという歌である。
こんな歌詞だ。
「地元の観衆の前で敗者となってしまう
穴があったら入りたいときみは思っている
時間が止まってしまったようだ
ぼくらのことを思って
時はさっさと過ぎてはくれないのだろうか
愛想を尽かしたきみの妻が立ち去っていく
忠実なきみの甥は
今もきみの世界は不滅だと信じている
そして僕は目を覆わずにはいられない
地元のみんなの前で負けてしまう
観衆が君の名前を呼んでいる
君を愛する気持ちは変わりはしない
あのざわめきに匂い、スプレーのひと吹き
何もかも君にまとわりついて離れない
死ぬまで君にとりついたまま
愛想を尽かしたきみの妻が立ち去っていく
忠実なきみの甥は
今もきみの世界は不滅だと信じている
そして僕は目を覆わずにはいられない
地元の町での敗北
どうしようもないのは
ゴングが二度とは鳴ってくれないこと
いつの日か君はまた復帰することだろう
こうしたことすべてのために
目を閉じれば
自然と浮かび上がってくる
愛想を尽かしたきみの妻が立ち去っていく
忠実なきみの甥は
今もきみの世界は不滅だと信じている
そして僕は目を覆わずにはいられない」
目を閉じれば自然と浮かび上がってくる
こうしたことすべてのために
それがすべての理由
苦しみも、悲しみも、絶望も、感動もすべて。
