データとの向き合い方
『必ず結婚できる45のルール』 にらさわあきこ
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『データマイニング入門』 豊田秀樹
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『入門ベイズ統計学』 中妻照雄
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先日、大学時代の友人の結婚式に出席するため、大阪に行ってきました。
大学時代はそれほどパッとせず、スピーチ担当の別の友人もエピソードのネタに困るくらいの男だったのですが、それがなんと超美人な気立てのよい、しかも6歳も年下の女性をお嫁さんにしていました!
私は現在、大量のデータから有用な知見を見出すデータマイニングを会社の業務として行っています。
その習性から、大量のサンプルを集めることが大前提となって、結果一人一人との関わりは時間的制約により少なくなり、したがって表層的な規則性を頼りにアプローチをかけていたのではないかという後悔の念に、いまさらながらかられています。
近年、スパムメールのフィルタリングなどで注目を集めているベイズ推定という確率的方法論があります。
事前の分布などを仮定せず、とにかく目の前にあるひとつのサンプルを必死に学習していくその推定法は、ひとりの女性を鬼神のごとく口説き落としたその友人を髣髴させます。
過去の大量のサンプルから導きだされたという事実に依拠することに安住し、今まさに目の前に表れたデータの価値を薄めていないだろうか。
人生でもっとも濃い時間を過ごしているふたりの結婚の門出の席でそんなことを思いながら、いままでのアプローチ法に離婚届を突きつけ、新大阪駅を後にしました。
情報の送り手と受け手の非対称性
『海猿-THE REAL- ドキュメント海上保安庁』 海上記録委員会
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『新エスキモーに氷を売れ!』 田山敏雄
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『シンプルマーケティング』 森行生
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尖閣諸島沖での衝突ビデオの流出が話題になっていますね。
意図的に流出させた可能性が高そうですが、さてさて今後どうなるでしょうか。
情報というものは、すべからく送り手が自分に有利な状況を生み出すためのデータと定義づけられます。
そのことは、受け手側が不利になる状況を生み出すということと同義です。
商品の売買などは顕著な例で、売り手(送り手)側は商品に対する深い知識を持ち、市場価値や原価、経費など様々な情報に基づいて利益が取れるか判断し、商品を販売します。
さらに、より大量に高く売るために人間の心理をたくみに操る術を用いて販促活動を行います。
価値と価格の乖離をより大きくするためのプロスペクト理論や限られたコンタクトポイントで有効に購買意欲をあおるためのフレームワークであるAIDMA、初動の印象で価格基準を定めさせるアンカーリングなど、エスキモーに氷を売る手法は枚挙に暇がありません。
我々は生活の多くのシーンで情報の受け手にまわることを余儀なくされます。
不利な状況に陥らないためには、情報の取捨選択→選択情報の解釈→解釈に基づく判断→判断に基づく行動→行動により引き起こされた結果検証→検証結果に基づく思考・行動プロセスの改善、といったことを日々繰り返す必要があります。
が、すべての基本は自分の頭で考えるということに尽きるので、衝突ビデオを教材に、送り手側の意図とその後引き起こされる状況などを推察し実体と照らし合わせてみるのも、よいトレーニングになると思います。
機会コストの視点
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『金融・証券のためのブラック・ショールズ微分方程式』 石村貞夫
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『無の科学‐ゼロの発見からストリング理論まで‐』 K・C・コール
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NTTドコモのスマートフォンGALAXYが発売になりました。MNPおよび純増でのシェア争奪戦ではソフトバンクの独り勝ち状況が続いていますが、そこに他キャリアがこの年末でどれだけまったをかけられるかが見ものです。
個人的には世の中の流れに身を任せ、○○からiPhoneへの乗換えを考えてい るのですが、ホワイトモデルの発売が延びたことでどうしようか思案中・・・。機会コスト的視点では、おそらく今すぐにでも乗り換えるというのが最良の選 択だとおもいますが、やはりこれまで待った時間はなんだか損した気分になります。
オプション価格を決定する標準モデルであるブラック・ショールズ式では、時間価値をθという変数で明確に定められています。時間という目に見えない概念を顕在化させる様は、628年、インドのブラーマグプタがゼロの概念を定義した瞬間を髣髴させます。
期待収益最大化の方針を頭では理解できても行動できない自分は、いったいいつの時代の人間なのか、ジョブズと対話する日々が続きます。