佐野量子の真実
『ディープインパクト 三冠への軌跡』ディープインパクト
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『note - 佐野量子写真集』 井ノ元浩二【撮影】
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『【ミニ写真集・特典ディスク付】AKB48 ネ申テレビ』 AKB48
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いよいよ秋競馬が始まりました。
秋華賞を勝ち牝馬三冠を制したアパパネのようなアイドルホースはいますが、ディープインパクトのような抜けた馬がいない今年は穴っぽいところを狙う楽しみがありますね。
ちなみに、騎手の武豊の妻である元アイドルの佐野量子。
80年代のアイドル群雄割拠時代にあって、王道を行く愛らしいビジュアルと「なまこをちょうちょ結び」するという天然キャラで一躍スターダムに。
もし彼女がAKB48にいたら、前田敦子や大島優子にも圧勝していたことでしょう。
その彼女、実は”量子”の本当の読み方は”りょうこ”ではなく”かずこ”だったことさっき知りました。
リアルタイムで観ていた世代としてはちょっとショックなトリビアでした・・。
人間原理復元の時代
『涼宮ハルヒの憂鬱/DVD』 平野綾【声の出演】
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『トム・ソーヤーの冒険』 野沢雅子【声の出演】
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『新世紀エヴァンゲリオン <1~12巻セット>』 貞本義行
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宇宙は人間がその存在を認識した瞬間に存在し始めるという『人間原理』の提唱は、さらりと語られながら、しかしこの物語の最大のテーマである。『我観測す、ゆえに我あり』とは超能力者として描かれる古泉一樹が、主体性のない主人公に語りかけた言葉であるが、その視線は間違いなく我々読み手に向けられている。
桃太郎からトム・ソーヤ、碇シンジまで古今東西、ビルドゥングスロマン(成長物語)におけるストーリーの軸は、欠如性を復元するプロットにある。そうした視座において、自らの意識で実在を創造するという人間原理が欠如している実在先行社会では、その復元は極めて困難ではあるが、逆にポジティブに捉えれば壮大なる物語を描く種子を我々の社会は内包しているともいえるだろう。
『アトムの命題』に“高度経済成長による自立社会の実現”という形で応えた先人達に対して、『ハルヒの命題』に我々現代人がどういった応答を用意できるのか。
ひょっとすると、モリモリ食べてすくすく育つアトムの誕生をみるかもしれない、そんな楽しみな時代の到来である。
(おわり) K.H
実在の制約に縛られる社会
『燃える闘魂 アントニオ猪木引退試合』 猪木寛至
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『スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン』 GalloCarmine
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『涼宮ハルヒの憂鬱/文庫』 谷川流
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科学の根本的役割は実在の範囲を拡張していくことにあるのだが、これまで日本はすでに確立された科学の稼働域の範中で繁栄を築き上げてきた。
しかも、それによる高度成長の成功体験は強烈であったため、なおのこと長期にわたって実在絶対主義の自己強化学習が進んでいった。
国として成長過程にある時期にはそういったことに疑念を挟むことはないが、いざ現在のような長期の低成長時代に入ると、クリアな実在は、停滞の先にある未来をもクリアにしてしまい、踏み出せば道となるはずのそのひとあしを躊躇させてしまう。
こうした社会においては、”世界中のすべての情報をアーカイブする!”という荒唐無稽なコンセプトを自分たちの使命として疑わないGoogleや、”電話を再発明する!”などと臆面もなく我々に提案してくるスティーブ・ジョブズ率いるAppleのような、実在回帰線の遥か外にある発想は望むべくもない。
そうした閉塞感のある現状を打破したいと、国民は小泉純一郎を支持し、鳩山民主党に期待をかけたが、我々が望むようなドラスティックな変化の胎動はいまだ聞こえてこない。
必然として、特に社会の抑圧の引き受け先となる若者は、強烈な意識で実在を創造していく女の子の物語『涼宮ハルヒの憂鬱』に惹き込まれていくのだった。