11月上旬の事でした。
市内の自然公園で探鳥します。
ヒンヤリと寒い朝でした。
人も少なければ、鳥も少ないです。
鉛色の雲も重く、寂しさが漂いました。
小川の畔で、ようやく見つけます。
苔の上を動き回るヤマガラでした。
薄暗い中、元気に動き回ります。
痩せ型で、機敏な印象でした。
冬に向けて、貯食をするのでしょう。
松の木に、ヒヨドリを見つけます。
大群が南に向かう中、単独でした。
ここに留まっているのでしょうか?
部分的に青空が出て、明るくなります。
林の中で、カラスが激しく鳴きました。
視線を向けると、黒と白が飛び出します。
追われていたのはノスリでした。
カラスに突かれながら、逃げています。
ノスリの翼が、朝日を浴びて輝きました。
黒いカラスとは対照的です。
追いかけるカラスは3羽でした。
1羽のノスリでは、多勢に無勢です。
「這這の体」で逃げおおせました。
ここは開けた場所の少ない公園です。
普段はノスリが居る場所ではありません。
移動中の個体なのだと思いました。
安息の地に向けて、旅の無事を祈ります。





