曇天の緋い尾羽(ヒレンジャク) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

10月下旬、自然公園に行きました。

アカハラ、クロツグミ、マミチャジナイ。

先日のツグミ類を再訪するつもりでした。

夏鳥や旅鳥のため、滞在期間は短いです。

 

 

一度林に隠れると、なかなか現れません。

早朝だと見つけやすいのですが、暗いです。

昼間でも居そうですが、人通りが多いです。

なかなか都合良くは行きません。

 

 

 

結局、ツグミ類に会えませんでした。

鳴き声もないので、「抜けた」のかも…

落胆する中、上方から小鳥の鳴き声が。

 

「チュイーン、チュイーン」

(私にはこう聴こえました)

 

声質がアトリっぽいと思っていました。

その声の先に、カワラヒワを見つけます。

風切羽の白色が広く感じました。

多分、亜種オオカワラヒワです。

 

 

 

 

カワラヒワと違い、冬鳥です。

他にも、数羽を見つけました。

背景が曇り空なのが残念です。

 

 

 

 

松の木の中に動くモノ、発見。

まずはシジュウカラを見つけます。

より小柄な小鳥も確認しました。

ヒガラです。

 

 

 

ヤマガラ幼鳥に似ますが、スリムです。

ヒガラ幼鳥には褐色が混じるのだとか。

いつか両者を並んで撮り比べたいです。

 

 

 

聞き覚えのある鳴き声が近付いてきます。

「アカ」か「アオ」か…

独りで頭の中で推測します。

正解、アカゲラでした。

 

 

 

 

朝方の寒い公園内は人が少ないです。

静かな時間の独り占めは贅沢でした。

 

「ピー、ピー、ピー」

 

今度は、聴き慣れぬ声がします。

遠くに鳥のシルエットを見つけました。

そのシルエットを見て、驚きます。

今季初認のヒレンジャクでした。

 

 

 

 

例年、真冬や初春に会う野鳥です。

この公園での観察記録もありましたが…

思わぬ出会いに喜びました。

 

他に仲間がいないか、離れて探しますが…

1羽だけでの発見でした。

曇天ですが、緋い尾羽が特徴的です。

 

羽の雰囲気から幼鳥と考えました。

暫くの後、傍にある林の中に去ります。

 

 

 

撮影条件はよくありませんが…

秋や冬ならではの鳥を見つけました。

雪の頃には、南に去ってしまいます。

 

雪が降る前に、楽しむ事にしています。