5月中旬、三宅島で探鳥しました。
今回が探鳥記の最終回となります。
最後は船上での海鳥探鳥でした。
定刻通り、お昼過ぎの出航となります。
三宅島には3つの港がありました。
波や風により、立ち寄る港を変えます。
この日は島の東側、三池港でした。
どの港でも、宿の方が送迎してくれます。
そういう宿泊のオプションでした。
レンタカー利用でも同じサービスがあります。
非常に助かりました。
天気は雨時々曇りでしたが…
出航と同時に雨が止みます。
また、甲板は2層で構成されていました。
下の階層ならば、濡れずに済みそうです。
波飛沫や雨を除けるのに適していました。
風は吹いていましたが…
甲板に立てないほどではありません。
結果、海鳥ウォッチングを楽しめました。
三宅島を出てすぐ、海鳥を探します。
カンムリウミスズメが目当てでした。
三宅島の近くに繁殖地があります。
運が良ければ出会えるはずですが…
見渡す限り、海面には白波しかありません。
私は『海鳥運』を持ち合わせてないようです。
最も多く見たのはオオミズナギドリでした。
海面スレスレを滑空しています。
以前にも見た、お馴染みの飛翔でした。
オオミズナギドリは出っぱなしです。
なかなか近くには来てくれませんが…
時折、傍を通り過ぎました。
とはいえ、撮影条件は良くはありません。
何度も撮影し、ボツ画像を量産しました。
海鳥の観察&撮影って難しいです。
🐬 🐬 🐬 🐬 🐬
甲板でイルカ女子と知り合いました。
少し、その方の話になりますが…
前夜に東京から船に乗ったそうです。
三宅島を過ぎ、御蔵島に向かいました。
御蔵島はイルカが生息する事で有名です。
ドルフィンスイムを予定していたのだとか。
しかし、本日の朝は悪天候のため着岸出来ず…
そのまま八丈島まで向かう羽目になりました。
同日、折り返し船便でチャンスを狙いますが…
再び悪天候で御蔵島には着岸出来ません。
結果、東京⇔八丈島を往復して1日を過ごします。
女性「一応、料金は払い戻しされますが…。今夜もこの船に乗って、明日に御蔵島を再挑戦します。船員さんよると、そんな人は私だけみたいです」
バイタリティ溢れる女性でした。
御蔵島は初めてとの事ですが…
小笠原諸島には5回訪れたのだとか。
女性「そちらは片道1日かかりますよ。6日は戻ってこれない場所ですね」
長期休暇が無いと、私には無理ですね。。。
🐬 🐬 🐬 🐬 🐬
女性「もしかしたらイルカが居るかも」
イルカ女子も海の観察に参戦しました。
彼女は、私よりも目が良かったです。
次から次へと海鳥を見つけていきます。
望遠カメラで撮影もしていました。
野鳥の名前を尋ねられます。
殆どがオオミズナギドリでしたが…
1羽だけ、別の海鳥が写っていました。
アホウドリっぽい姿です。
悔しくて、私も躍起になって探しました。
大人気(おとなげ)なかったかも。。。
その甲斐あってか、ようやく見つけます。
クロアシアホウドリでした。
オオミズナギドリとは姿が異なりますが…
大きく異なったのは、飛び方でした。
海を上に下にと、飛んでいます。
遠くからでも、その違いが判りました。
この鳥を発見した直後です。
視界に海鳥を大量に見つけました。
船は伊豆大島の近くを航行中のようです。
陸地が近いと、海鳥の数も増えました。
繁殖期だから、尚更なのかもしれません。
3時間以上を海鳥探鳥に費やしました。
途中、昼食(お弁当)で休憩を取ります。
三宅島で購入した海苔弁は美味でした。
16時30分頃の事です。
房総半島が見えきた頃でした。
それまでとは異なる海鳥を見つけます。
小さくて、羽ばたく回数の多い海鳥です。
ハシボソミズナギドリでした。
遠いと、大きさでの比較は困難です。
飛び方の違いで判別する事が出来ました。
もう少し明るいと良かったのですが…
贅沢は言えません。
見つける事が出来ただけ、僥倖でした。
今回で三宅島の探鳥記を終えます。
例の如く、内容が盛り沢山となりました。
多くの野鳥との出会いに恵まれます。
観たかった野鳥は全て観れました。
全てを撮影は出来ませんでしたが…
またいつかの楽しみにしたいと思います。
お付き合い頂き、ありがとうございました
【三宅島で観察できた野鳥】(順不同)
アオサギ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、
ウグイス、ホトトギス、ウチヤマセンニュウ、
イソヒヨドリ、オオヨシキリ、アカコッコ、
タネコマドリ、キジバト、ツバメチドリ、
ヒヨドリ、カラスバト、イイジマムシクイ、
シチトウメジロ、ミヤケコゲラ、ササゴイ、
モスケミソサザイ、オーストンヤマガラ、
ダイサギ、ウミネコ、スズメ、シジュウカラ、
モズ、ツバメ、アマツバメ、カワラヒワ、
トビ、コサギ、ゴイサギ、ウミウ、ホオジロ、
オオミズナギドリ、ハシボソミズナギドリ、
クロアシアホウドリ
計36種(赤字はライファー:12種)
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~旅行の小話⑨~
日が暮れました。
甲板での海鳥探鳥を終えます。
船の到着予定は20時20分でした。
本来よりも30分遅れています。
これは天候のせいではありません。
東京湾の海上の信号(?)の影響だとか。
安全な航行のため、仕方がありません。
船内の食堂が開店していました。
早めの夕飯を食べる事にします。
明日葉カレーを注文しました。
具材として明日葉が入っています。
ドロドロに煮込まれ、原形はありません。
風味だけは残っていました。
隣に座っていた初老の女性達と話します。
私のカメラに興味を持ったようでした。
船から見る海鳥について簡単に説明します。
彼女達は船に乗るのが初めてなのだとか。
女性「私達、八丈島からの帰りなの。本当は神戸から飛行機で往復の予定だったのだけれど、天候が悪くて飛行機が飛ばなくてね。2時間で帰れるはずだったのに…。今日は東京に宿泊するのよ」
先程会ったイルカ女子も同様です。
彼女も悪天候で予定が狂いました。
天候は様々な人に影響を及ぼします。
かくいう私も帰りの電車が心配でした。
もともと終電ギリギリの旅程です。
船の到着時間が遅れると、一大事でした。
最悪、1泊してからの帰宅になります。
色々と想定しながら、ネットで調べました。
終電を逃した場合、次善の策が必要です。
無事に帰り着くまでが旅行でした。
事前に発着ホーム含め、最短コースを調べます。
結果、終電には何とか間に合いました。
同日中に帰宅出来て、一息つきます。
やっぱり、家が一番かもしれません。