今回は旅行記となります。
内容は1日分ですが、2回に分けました。
普段よりも長文のため、御注意ください。
⚡ ⚡ ⚡ ⚡ ⚡
4月中旬の事です。
開通して間もない立山に行きました。
富山側からのアクセスです。
昨年に続き、3回目の訪問でした。
思い立ったのは出発の1週間前です。
このブログの整理をしている時…
ライチョウについて思い出しました。
今年は4月15日にルートが開通します。
「春先ならば、真っ白な冬羽に違いない」
そう考え、計画を立てました。
ケーブルカーをWebで予約します。
やはり人気なのか、予約はほぼ満席でした。
お昼過ぎの便しか残っていません。
宿泊も考えますが、宿もありませんでした。
しかし、諦めきれません。
キャンセルされた空席を狙います。
計画し始めた翌日、幸運に恵まれました。
始発の次の便に1人分の空席を見つけます。
即座に予約しました。
どうやら、臨時便が増えたようです。
この勢いで宿泊も…、と考えました。
…が、そこまで都合良くはいきません。
結果、昨年同様に日帰り旅行となります。
雪山用の装備を整えました。
軽アイゼン、トレッキングポール、手袋…
雨具、サングラス、日焼け止め…
予備のバッテリーも携帯しました。
愛用のカメラリュックに詰めます。
当日は午前3時頃の出発でしたが…
前日、仕事でトラブルが発生し、残業に。
帰宅が21時を過ぎてしまいました。
車移動ですが、ガソリンも不足しています。
仕事帰りに満タンにするつもりでしたが…
出発前からバタバタしてしまいます。
短時間ですが、仮眠をとりました。
道中で24時間営業のGSに寄ります。
徐々に明るくなる空の下、運転しました。
無事、3時間かけて立山駅に着きます。
午前6時過ぎの事でした。
駅は海外旅行客でいっぱいです。
券売所には長い行列が出来ていました。
当日券を求める方々だと思います。
予約者は、自動発券機を利用できました。
絶対に事前予約がお勧めです。
数日前に滑り込んだ私が言うのもなんですが。
ケーブルカーとバスを乗り継ぎます。
バスの発着場から雪景色でした。
徐々に雪壁が高くなるのを感じます。
大型除雪車が作った道程でした。
室堂に着いたのは午前8時頃になります。
トイレを済まし、準備を整えました。
天気は曇り、気温は2℃、標高2450m。
雪山でのライチョウ探しの開始です。
当初、霧が立ち込めていました。
一瞬、歩き出すのを躊躇いましたが…
歩き出さない事には始まりません。
まずは、みくりが池方向に向かいました。
雪上車や重機に均された雪原です。
軽アイゼンなので全く滑りません。
ただ、所々で足が埋まりかけました。
スノーシューも考えましたが、嵩張ります。
結果、軽アイゼンがベストだと思いました。
歩き始めて10分程で、目的の鳥を見つけます。
数人のCMがカメラを向けていました。
逸る気持ちを抑えつつ、カメラを準備します。
冬羽のライチョウとの初対面でした。
期待した通り、ほぼ真っ白です。
少しだけ褐色の夏羽が覗いていました。
赤い肉冠が確認できません。
おそらくは、♀だと思います。
目の周囲が黒いため、♂でした。
(チョビテレさん、ありがとうございました)
暫く、動かずに留まってくれました。
スマホを手にした観光客が近付きます。
鳴きながら飛んで逃げてしまいました。
ここでトラブルが発生します。
急にカメラが動作不良を起こしました。
スイッチを入れても、画像が映りません。
試行錯誤しますが、モニターは真っ暗です。
パニックになりました。
おそらく、寒さ(温度差)の影響でしょう。
話に聞きますが、経験は初めてでした。
地元では氷点下でも作動していましたが…
半ば諦めて、移動を再開しました。
スマホでも風景は撮れます。
折角なので大自然を楽しむ事にしました。
次にライチョウを見つけたのは、20分後です。
全部で3羽でした。
ダメ元でカメラの電源を入れてみます。
温度に慣れたのでしょうか?
機能してくれました。
ホッとしつつ、観察&撮影を再開します。
こちらは♂です。
赤い肉冠が確認できました。
目の周囲や尾羽は黒いのが分かります。
足環がついており、識別も可能でした。
特別天然記念物かつ絶滅危惧種です。
鳴き声も発していました。
「ガァー」もしくは「グェー」です。
低く濁った鳴き声でした。
特徴的なので、探す際には参考になります。
♂同士は喧嘩し始めました。
激しく動きながら移動します。
争いつつ飛んでしまいました。
それを追って♀も飛び去ります。
撮影は間に合いませんでした。
別の場所でも、2羽を見つけます。
ハイマツの傍に佇んでいました。
♂と♀でしょうか?
それとも、♀2羽でしょうか?
二羽とも♂のようです。
曇り空のためか、よく現れました。
晴天よりも曇天の方が観察条件は良いです。
別の場所でも1羽を確認しました。
当初、♀かと思いましたが…
急に赤い肉冠がハッキリと分かります。
肉冠は、瞼のように開閉できるようでした。
この日、8か所以上の場所で観察します。
それぞれ1~3羽で過ごしていました。
ゆっくり動くので、じっくり観察します。
見つける度に、何枚も撮影しました。
思いの外、長時間の撮影となります。
4時間程でバッテリーが残り数%に…
寒さの影響もあるのでしょう。
予備のバッテリーと交換しました。
まだまだ十分に撮影が可能です。
次回に続きます。
~おまけ~
お昼御飯の話です。
店は混雑すると予想しました。
持参したパン類はあったのですが…
やはり温かい物が食べたくなります。
『みくりが池温泉』に立ち寄りました。
室堂バスターミナルから徒歩15分程。
雪道なので、それ以上かかります。
そのためか、意外にも空いていました。
日帰り温泉かつ宿泊も可能な施設です。
本当はこちらに1泊したかったのですが…
それはまたの楽しみにします。
食事と喫茶も可能でした。
『みくり丼』を注文します。
かき揚げと唐揚げが載っていました。
かき揚げは白エビが入っています。
唐揚げは『げんげ』でした。
共に、富山の名物です。
『げんげ』とは深海魚です。
あっさりとした白身魚でした。
サクサクとして美味しいです。
温かい物を胃袋に納めました。
午後の散策に向けて、英気は十分です。