立山黒部アルペンルート~後編~(ライチョウ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

前回の続きとなります。

冬羽のライチョウに会いに行きました。

長文かつ画像も多いので、御注意下さい。

 

 

 

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4月中旬の事です。

開通して間もない立山に行きました。

富山側からのアクセスです。

昨年に続き、3回目の訪問でした。

 

 

 

朝は曇空でしたが、昼には晴れ間が覗きます。

雲間から、雄山の山頂も現れました。

雄山神社の奥社が確認できます。

3年前に登った事を懐かしく思います。

 

 

 

 

ライチョウを沢山見つけました。

白い雪原に、白い羽。

少しだけ混じる夏羽が、個々に異なります。

足環を着けていない個体もたくさん居ました。

 

 

 

 

因みに、周辺はこの様な風景です。

雪を踏みしめながらの散策でした。

歩くため、寒さはあまり感じません。

太陽が出ると、途端に眩しくなります。

サングラスと日焼け止めは必須でした。

 

 

 

 

坂道は滑り、新雪には足をとられます。

軽アイゼンがあると非常に便利でした。

嵩張りますが、スノーシューがより便利です。


トレッキングポールは雪山仕様にしました。

スノーバスケットを装着します。

2本持ちましたが、両手が塞がりました。

1本でも十分かもしれません。

 

 
分かり難いですが、軽アイゼン装着中です。

脱着も容易で、便利でした。

 

 

 

探すポイントは植物のある場所です。

ハイマツ等が隠れ場所になっていました。

厳しい環境下の貴重な食料でもあります。

ライチョウは休むか食べるかしていました。

 

 

 

食べていたのは、何かの実です。

調べると、ホンドミヤマネズの実でした。

意外な程に、多くの植物が生えています。

 

 

 

砂礫を歩いているライチョウも居ました。

やはり、餌を探しているのでしょう。

白い姿は、ハッキリと分かります。

 

 

 

 

座って観察していると、近付いてきます。

距離は3m程でした。

指先まで毛に覆われているのが分かります。

 

 

 

 

昼食の後も、ライチョウを探しました。

♂を何羽か見つけますが…

みんなハイマツに隠れています。

照りつける陽射しを避けていました。

 

 

 

 

この日のライチョウ観察を振り返ります。

曇り空が、最も観察に適していました。

陽射しが強いと隠れてしまいます。

 

十分に堪能したので帰路につきました。

立山自然保護センターにも寄ります。

ライチョウの目撃情報を伝えると…

記念シールを頂けます。

 

 

 

念願の真っ白なライチョウを観察しました。

実は♀が居なかった事に気付きますが^^;

残る対象は、雛鳥や幼鳥でしょうか。

次回の訪問のタイミングを考えてみます。

7月下旬以降が狙い目かもしれません。

紅葉の時期(9月下旬頃)も捨て難いです。

 

 

 

過去3回のライチョウ探索を振り返りました。

短時間で、確実に出会うのならば…

個人的には6月上旬がベストです。

 

 

 

4月中旬:真っ白な冬羽の♂、遭遇率は高め。

     ただし、冬山装備が必要です。

 

 

 

6月上旬:夏羽に換羽中の♂、遭遇率は高め。

     縄張りを主張する♂を見つけ易いです。

 

 

 

7月上旬:すっかり夏羽の♂、遭遇率は低め。

     抱卵のため、♀は巣に籠もります。

 

 

 

⛄  ⛄  ⛄  ⛄  ⛄

 

 

 

~おまけ~

 

 

 

雪の大谷を歩きました。

大きな雪の壁がそびえ立ちます。

多くの観光客で賑わっていました。

観光客を写さないようにして…

一番端から、その先を撮影します。

 

 

 

除雪車が作ってくれた道でした。

最も高い所は16mなのだとか。

はるか頭上まで、垂直の雪壁が続きます。

 

歩行可能なのは15時まででした。

帰りのバスなどの都合もあるのでしょう。

また、天候が悪いと歩行禁止になります。

タイミング良く散策できました。