佐渡島探鳥記➀(オオミズナギドリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

休日を利用して、1泊2日の旅に行きました。

行き先は佐渡島です。

今年、佐渡金山が世界遺産に登録されました。 

島民&県民が喜ぶ中、私の興味は別の所に…

計6回に分けて、紹介したいと思います。

 

 

 

旅行を思い立ったのは、出発の前日でした。

仕事、家族、天候、宿、船、レンタカー。

全ての条件が揃ったため、決行しました。

10月は、あの鳥が最も美しい時期です。

だだ、出会えるかは運次第でした。

一応、大まかな当たりをつけましたが…

期待と不安を抱きつつ、当日を迎えました。

 

 

 

早朝、車で直江津港に向かいます。

佐渡に渡るには2つの海路がありました。

島の南側を経由する海路を選びます。

直江津港〜小木港便は、1日2便でした。

2時間40分の船旅です。

7:10の出港に間に合うように出発しました。

 

 

無事、佐渡汽船の乗船手続きを終えます。

ネット予約にすると、非常にスムーズでした。

最安値、片道3070円の2等船室を選びます。

甲板で海鳥を探すつもりなので構いません。

因みに、天候は曇りのち晴れでした。

 

 

 

港にはウミネコが数多く滞在しています。

防波堤にはキアシシギを見つけました。

遠くには魚をぶら下げたミサゴが飛びます。

 

 

7:10、定刻通りに出港しました。

フェリーの甲板ではウミネコが騒ぎ始めます。

乗客から餌を貰うために集まってきました。

 

 

 

 

佐渡汽船の船内には売店はありません。

自販機はありますが…

予め飲食物は購入する必要があります。

因みに、朝食はコンビニおにぎりでした。

 

 

 

かっぱえびせんを投げる乗客。

空中でキャッチするウミネコ。

ウミネコにとっては「上客」です。

 

 

 

 

甲板には撮影スポットもありました。

ウミネコが並ぶため、プチ撮影会になります。

一時的に標準レンズに交換しました。

名前の間の、佐渡ヶ島シルエットがGoodです。

 

 

 

 

出港後、現れるのはウミネコばかりでした。

餌やり時間が終わると、静かになります。

ある程度並走した後、港に戻るのでしょう。

 

 

 

1時間程が経った頃でした。

船の左前方に鳥の影を見つけます。

船を回り込み、後方につきました。

ウミネコとは異なるシルエットです。

最初の撮影は、後ろ姿でした。

 

 

 

 

その後も船の後方で低空飛行を続けます。

距離があるため、精細さを欠きますが…

何とか、種の判別はできました。

オオミズナギドリ(大水薙鳥)です。

 

 

 

 

私にとっては初見の鳥でした。

太平洋側の海路では、よく見かけるそうです。

新潟県では粟島が繁殖地なのだとか。

今回の旅で期待していた出会いの1つでした。

 

 

 

その後も、沖合で数羽を見つけます。

遠くて、撮影した画像は鑑賞に足りません。

ただ、双眼鏡での観察は出来ました。

 

低空で水上をヒラヒラと飛びます。

「水薙(みずなぎ)」の鳥でした。

飛ぶ様子が名前にピッタリです。

 

 

実は、今まで名前を間違えていました。

オオミズ「ナキ」ドリだと覚えていました。

こんな時、片仮名よりも漢字が便利ですね。

 

 

 

🚢  🚢  🚢  🚢  🚢

 

 

 

~旅の小話➀~

 

 

 

往路のフェリーでの事です。

ウミネコを撮りつつ、他の海鳥を探しました。

ふと、甲板にチラつく鳥影があります。

近付いて確認しました。

イソヒヨドリ♂です。

 

 

 

出港してから15分以上経ちます。

陸地もかなり遠くなりました。

迷い込んでしまったのでしょうか?

もしや、佐渡島まで渡航するのでしょうか?

 

 

出港後30分程で姿を見なくなります。

恐らくは、陸地に戻ったのでしょう。

思わぬ密航者の目撃でした。