6月中旬の事です。
山間部で野鳥観察をしました。
目的の鳥を探し、多くの愛鳥家が集まります。
しかし、野鳥の姿は疎らでした。
頭上を猛禽が飛びました。
その殆どが、トビやサシバです。
「猛禽が出たぞ!」
誰かが叫び、皆が空を見上げました。
上空をサシバが飛翔しています。
距離があるため、トリミングしました。
「オオタカか?オオタカか?」
「トビじゃない…、クマタカ!?」
「いや、ハチクマだな」
高齢の方々が思い思いに名前を口にします。
他の方も、ハチクマだと頷いていました。
自分の識別眼に自信がなくなります。
「…サシバですよね」
首を傾げていた隣の方が、私に尋ねます。
確信なさげに同意見だと応じました。
しばらくして、再び猛禽が横切ります。
今度は2羽でした。
再びサシバかと思ったら…
右はサシバですが、左はハチクマです。
今回は、皆の意見が一致しました。
このハチクマ、先程も飛んでいたのかも。
その後、サシバに追われて飛び去りました。
下の画像は、最も接近したサシバです。
図鑑では翼指の数は5枚とされますが…
私は上手に数える事が出来ません。
私には7枚に見えてしまいました。
因みに、翼指が7枚の猛禽はクマタカです。
遠目ではハッキリとわかりませんが…
意外にも識別に悩みました。
現場では、他の特徴からも識別します。
鳴き声や飛び方なども参考になりました。
空ばかり見ていると、首が痛くなります。
視線を下げると、緑の中に動く物が…
サンショウクイでした。
茂った葉に隠れます。
背景が緑だと、目に優しい気がしました。
あまり表には出て来てはくれませんが…
そろそろ山の探鳥には不向きな時期です。
姿を見れただけでも僥倖でした。