住宅地のマスコット(ケリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

5月上旬の事です。

愛知県で鳥見をしました。

 

 

 

夜、住宅地を歩行中に鳴き声を聴きます。

「ケケケケケケッ!」

特徴的な鳴き方で、声の主が分かりました。

暗いために、姿を確認できません。

翌朝、同じ場所に行ってみました。

 

 

 

住宅地に囲まれた空き地です。

フェンスに囲まれますが、観察は可能でした。

目的の鳥は簡単に見つかりました。

ケリです。

この日も、烈しく鳴いていました。


 

 

 

ケリが警戒する理由は明白です。

近くに、小さな動く物体がありました。

幼鳥が草に隠れています。

可愛らしい頭が見え隠れしていました。

 

 

 

 

物陰に隠れて、観察を続けます。

ハッキリと姿を現してくれました。

とても可愛い生き物です。

 

 

 

 

全部で3~4羽がいるようでした。

それぞれ離れて過ごし、草に隠れます。

バラバラに動くため、総数がわかりません。

足の長さ、頭の大きさが印象的でした。

 

 

 

 

親鳥は幼鳥を守っています。

近付く相手に、果敢に突撃していました。

大概はカラスやムクドリです。

スズメだけは見逃されていました。

危険無しと認識されたのでしょうか?

 

 

 

 

親鳥は空き地を飛び回ります。

テニスコート4面分程の範囲でした。

白と黒のコントラストが美しいです。

スクランブル発進を繰り返していました。

 

 

 

 

観察中、近所の方に話しかけられました。

この空き地は、とある工場の跡地なのだとか。

ケリが住み着き、毎年繁殖しているそうです。

昨年はイタチにやられてしまったのだとか。

今年も1ヶ月前に除草剤を撒かれてしまって…

3羽の雛鳥が居なくなってしまったとの事です。

 

 

 

なおも騒がしく鳴き続けていました。

早朝からだと、安眠が妨害されそうです。

ふと、尋ねてみました。

 

「近所に巣があると迷惑ですか?」

 

私のような観察&撮影者も迷惑かもしれません。

すると、意外な答えが返ってきました。

 

「ゴミ置き場のカラスを追い払ってくれるから…」

「大きくなるのが楽しみでね」

「この地域のマスコットみたいなものよ」

 

好意的に迎え入れられているようです。

 

 

 

🐤 🐤 🐤 🐤 🐤

 

 

 

~おまけ~

 

 

 

去り際に質問をされました。

 

「それで、何ていう名前の鳥なの?」

 

…名前、知らなかったんですね。。。