シンガポール探鳥記⑮(キゴシタイヨウチョウ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

3月、シンガポールを旅行しました。

探鳥記は、今回を含めて後2回になります。

宜しければ、お付き合い下さい。

 

 

 

植物園には様々な野鳥と出会いました。

事前に購入した図鑑が役に立ちます。

(参考図書∶Birds of singapore 第3版)

しかし、図鑑に載っていない種もありました。

ドバト、コクチョウ、コブハクチョウです。

いずれも外来種だからでしょう。

そして、もう1種いました。

 

 

 

日本でも見る事が出来る種です。

ホンセイインコでした。

(Rose-necked Parakeet)

 

 

 

何となく、この国にも居そうですが…

出身地はインドやスリランカだとか。

因みに、同じ仲間にダルマインコがいます。

ダルマインコはこの国で見る事が出来ました。

日本からすると、どちらも海外ですね。

 

 

 

「ピー、ピー、ピー、ピーピピピピッ」

 

木立の中から、綺麗な囀りが聴こえます。

探鳥初日にも耳にした事がある音色でした。

ヒメカッコウ♂です。

(Plaintive Cuckoo)

 

 

 

日本で耳にするカッコウの声とは異なります。

トーンが少し高く、儚さがありました。

個人的には、ウグイスに似ていると感じます。

「Plaintive」とは「悲しげに聞こえる事」です。

そう思うと、そんな囀りに聞こえました。

 

 

 

鮮やかな花の咲く花壇にやって来ました。

数々のタイヨウチョウを見つけた場所です。

さっそく、近くの花が揺れ動きました。

期待して視線を向けると、大きな鳥が。

カノコバトでした。

(Spotted Dove)

 

 

 

ドバト程の大きさ(30㎝)があります。

器用に茎に留まり、花を啄んでいました。

蜜を舐めていたのかもしれません。

 

 

 

キゴシタイヨウチョウ♀もやって来ます。

(Crimson Sunbird)

ヘリコニアに止まりました。

長い舌で、花弁の隙間から蜜を舐めとります。

 

 

 

 

♂程の鮮やかさはありませんが…

淡い黄緑色が、落ち着いた美しさです。

何となく、日本のメジロを連想しました。

 

 

 

 

花壇でキゴシタイヨウチョウ♂を待ちます。

しかし、待てども待てども、現れません。

しばらく粘りましたが、やはり現れません。

この日は、この場所で縁が無かったようです。

 

 

 

別の場所を散策していた時の事でした。

暗い林の中で、2輪だけ咲く花があります。

そこに赤い小鳥が飛び込んできました。

あのキゴシタイヨウチョウ♂です。

 

 

あまり良い撮影条件ではありません。

ただ、長く留まってくれました。

焦る気持ちを抑えて、設定を調整します。

SSを遅くしたので、手振れに苦慮しました。

 

 

 

1枚だけ、納得のいく写真が撮れます。

この直後、飛び去ってしまいました。

 

 

暗い背景に、浮かび上がるような真紅…

個人的には会心の出来でした。

再び植物園に来た甲斐がありました。

 

 

 

ラーメン  ラーメン  ラーメン  パフェ  パフェ

 

 

 

~旅行の小話⑮~

 

 

 

シンガポール旅行の、最終日の事です。

夜の便に搭乗するため、チャンギ国際空港へ。

買物と食事を、隣接する建物で済ませました。

ジュエル(Jewel)という、観光名所です。

 

 

 

マーケットもあるため、便利でした。

土産物を買える他、観るだけでも楽しいです。

食事は地下のフードコートを利用しました。

 

 

 

何となく麺料理が食べたくなります。

私はクイッテアオというタイ料理を選びました。

魚のすり身と牛肉が入っています。

辛味ソースを、お好みで加えました。

 

 

 

 

ラーメンの如く食べ始めると…

同席していた家族に注意されました。

 

「海外では麺類を啜っちゃダメだよ」

 

…聞いた事があります。

パスタは啜っては駄目。

蕎麦は啜っても良い。

日本と海外での食事マナーの違いでした。

啜り食べる音は、周囲に不快感を与えます。

ヌードルハラスメントと呼ぶらしいです。

 

 

音を立てずに食べる事になりました。

レンゲに麺を移してから口に運びます。

なかなか難しくて、苦労しました。

ですが、「郷に入れば郷に従う」です。

いつもの倍以上、食事に時間がかかりました。

 

 

 

デザートも注文します。

現金を消費する目的も兼ねていました。

チェンドルという冷たいデザートです。

 

 

 

こちらは、シンガポールのローカルデザート。

一見して、小豆のかかったカキ氷でした。

緑色の物体が気になります。

タコノキの葉で着色したゼリーでした。

ゼリーや小豆に甘味はありません。

甘いパームシロップが、かかっていました。

蒸し暑い国なので、冷たい物が合います。

 

 

食事の後はジュエルを散策しました。

因みに、帰国の便も遅延してしまいました。

初日の出国の便に続いてでしたが…

こればかりは仕方がありません。

生きて帰って来れたから、万事良しです。

 

 

日本に帰国したのは翌朝でした。

1週間にも満たない旅行です。

日本料理が特に恋しいわけではありません。

ただ、お昼に選んだのはラーメンでした。

 

 

ここは日本です。

心ゆくまで、麺を啜って食べました。