シンガポール探鳥記⑫(キバラタイヨウチョウ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

シンガポールでの探鳥の続きです。

旅行最終日も、植物園を歩き回りました。

 

 

 

時折、上空を飛び交う鳥がいます。

アマツバメの仲間ようでした。

遠くて詳しい種は判りませんが…

尾羽の形から、推測します。

ヒメアマツバメのようでした。

(House Swift)


 

 

 

ヒメアマツバメ達を眺めていると…

異なる飛び方の野鳥を見つけました。

何処かで見た事があるような後ろ姿でした。

大きな翼に、青白い斑が確認できます。

 

 

 

ブッポウソウ(Oriental Dollarbird)でした。

初夏になると日本に飛来する野鳥です。

冬をシンガポールで過ごしているようです。

そのまま飛び去りますが、嬉しい発見でした。

 

 

 

園内の散策を続けました。

オウムバナの蜜を吸う鳥を見つけます。

キバラタイヨウチョウ♀でした。

まるで、花に頭を食べられているようです。

 

 

 

 

Swan Lakeの傍を歩いていると…
道端にカメラマン達を見つけました。
遊歩道の傍にある木に注目しています。
遠巻きに、何を見ているのか確認しました。
 
 
 
彼らの視線の先には茶色い塊があります。
まるで、枝に吊り下がるゴミに見えました。
遠目に、ソレの中で動くモノがあります。
キバラタイヨウチョウの巣でした。

 

 

 

 

カメラマン達は育雛を観察中です。

前日に、作りかけの巣を見つけましたが…

この巣では、既に雛が育っていました。

数分毎に、親鳥が給餌しています。

 

 

 

他のカメラマンの邪魔にならないように…

私は遠くから撮影していました。

すると、私に気付いた方が手招きをします。

隣のスペースを空けてくれました。

お礼を述べて、利用させてもらいます。

10mもない距離でした。

給餌のために行き交う親鳥を撮ります。

 

 

 

 

♂も♀も一生懸命に育児をします。

普段は花の蜜を主食にしているそうですが…

雛鳥には動物性タンパク質が必要です。

餌として昆虫を与えていました。

一生懸命に開口する姿がとても可愛いです。

 

 

 

 

日本の野鳥の子育てと同じでした。

去り際に、雛の糞を持ち出すところも。

巣の中を清潔に保っていました。

 

 

結局、15分ほど留まる事にします。

数回にわたって、給餌を観察出来ました。

周囲に人も増えてきたため、撤収します。

十分に堪能させてもらいました。

 

 

 

📷  📸  📷  📸  📷

 

 

 

~旅行の小話⑫~

 

 

 

先程の話の補足です。

タイヨウチョウの巣を観察しました。

下の画像は、その時の状況です。

 

 
 
 
巣は画像の右側、赤い丸の位置です。
水色の服を着た男性のすぐ傍でした。
三脚を構えますが、信じられない位置です。
おそらくは1mもない距離でした。
これでは、ほとんど接写です。
奥の赤いシャツの男性はスマホ撮影でした。
 
 
たびたび、他のCMの射線を遮ります。
何度も注意を受けていました。
水色の服の男性は、手を挙げて応じます。
「OK! OK! 少しずれるよ。」
 
 
また、その男性は通行人も誘導していました。
「早く通りなよ。立ち止まらないで。」
 
…なかなかに逞しい方だと思います。
撮影のマナーについて考えさせられました。
 
 
画像の真ん中の位置でも十分に近距離です。
最初、私は画像左側の水辺から撮っていました。
後に、真ん中の方々に加えて頂きます。
もっと距離をとるべきなのかもしれませんが…
 
 
幸いにも親鳥は気にする様子はありません。
そもそも、遊歩道のすぐ傍です。
もしかして、日本のツバメと同じかも。
人が近い方が、かえって安全なのでしょうか?