スノーモンキー(ニホンザル) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

今回の話題は野鳥ではありません。

また、画像も文章も多めです。

備忘録を兼ねて、掲載しました。

 

 

🐵  温泉  🐒  温泉  🐵

 

 

1月下旬頃の事です。

長野県の地獄谷野猿公苑に行きました。

場所は長野県の北東部。

温泉に入る猿たちが見れる観光地です。

 

 

以前、夏に訪れた事がありました。

当然、暑い時期に入浴シーンは見れません。

いつかリベンジしたいと思っていました。

積雪と極寒を覚悟します。

十分に準備をして向かいました。

 

 

最寄りの駐車場からは徒歩で30分程です。

やはり雪で足元の悪い道でした。

雪用の長靴を持参しので、大正解です。

 

 

入場料を支払い、野猿公苑に入りました。

温泉に入る猿は珍しく、海外に大人気です。

実際、訪れる観光客の殆どは海外の方でした。

『スノーモンキー』と呼ばれているそうです。

 

 

多くの猿たちが苑内を跋扈していました。

ここでは、野生の猿に餌を与えています。

苑内に網を張る等して、飼育はしていません。

そのため、運悪く猿が居ない時もあるそうです。

ただ、冬は餌が少なく、毎日山から下りて来ます。

冬季に会えない事は無さそうです。

 

 

 

公苑の目的の1つが、猿の行動観察です。

他に、近隣の農作物を守る目的もあるのだとか。

与える餌も時期に応じて変えているそうです。

非常に勉強になりました。

(詳しくは野猿公苑のHPを参照してください)

 

 

 

この日は餌は麦が主体のようです。

多くの猿は撒き餌に群がっていました。

…が、枝を折って食べる猿を見つけます。

枝の中に残る緑を齧っていました。

山ではこうして糊口を凌ぐのでしょう。

 

 

 

到着時、温泉に浸かる猿は居ませんでしたが…

待っていた瞬間が訪れました。

まず1頭が温泉に浸かります。

他の猿も、徐々に温泉に入り始めました。

撒かれた餌を食べ終えたからのようです。

 

 

 

顔を寄せ合う若い猿たちがいました。

私の眼前、目線の位置での撮影です。

2匹に隠れて真後ろにもう1匹がいます。

前の2匹の毛繕いをしているようでした。

 

 

 

猿たちが入る温泉の全景です。

見下ろす位置と、目線の位置。

観察場所がそれぞれ設けられていました。

猿は人々の合間を縫うように移動します。

間近での観察ですが、トラブルはありません。

皆がルールを守っているお陰なのでしょう。

 

 

 

目を瞑って温まる猿がいました。

欠伸(あくび)をする猿もいます。

とても寛いでいるのが分かりました。

 

 

 

仲間の毛繕いに身を任せる猿も。

本当に気持ち良さそうです。

 

 

 

実は、猿にノミは寄生していません。

フケやシラミはあるらしいのですが…。

一説には、汗で出来た塩を食べているのだとか。

ただ、温泉に浸かる際には溶ける気がします。

入浴中の毛繕いは、別の目的かもしれません。

毛繕いは一種の愛情表現だと言われています。

 

 

相手に背中を向けて、毛繕いを依頼していました。

苑内の至る所で、この行動が行われます。

時に餌をめぐって争う事もありますが…

毛繕いし合う猿たちは、至って平和そうでした。

 

 

次回も続きます。