綺麗な紅い羽(オオマシコ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

12月10日の事です。

長野県まで遠征しました。

目的はオオマシコの観察です。

 

 

未明に出発し、高速道路を走りました。

日の出前、明け方の三日月が綺麗です。

私にとっては新鮮でした。

 

 

目的地には7時半頃に到着。

初めての場所でしたが、迷わずに来れました。

一年前は迷子になり、あらぬ場所を彷徨って…

その教訓が活かされました。

駐車場は既に7割以上埋まっています。

長野県の他にも、関東圏、静岡、名古屋等…

様々な車のナンバーが並びます。

 

私と同じ新潟県のナンバーもありました。

何となく親近感。。。

 

 

朝早くから、多くのCMがいました。

何となく観察ポイントの見当がつきます。

周辺を歩きながら、探鳥しました。

 

早々に、高い木に鳥影を見つけます。

イスカ♀でした。

 

 

 

イスカ♀が2羽だけで過ごしています。

♂がいないものの、幸先良いスタートでした。

が、その後30分程は鳥の姿がありません。

 

 

「先週はクリスマスツリーみたいだった」

常連さんらしき方々が話していました。

そうした情報に妬いてしまいますが…

今回の目的はイスカではありません。

若干焦りつつ、オオマシコを探します。

 

 

カメラが並ぶ場所を離れて、小路を進みました。

初めての場所で探鳥する時は、探鳥地の全容を目と足で確かめる事にしています。

 

 

カラ類の姿をよく見かけました。

標高が高いためなのか、ヒガラが多いです。

次いでエナガ、シジュウカラでした。

 

 

人の少ない道を歩いている時の事です。

カラマツの樹に動く影を見つけました。

逆光気味ですが、期待が高まります。

オオマシコの登場でした。

 

 

 

紅い♂と褐色気味の♀(若♂?)です。

全部で4羽でした。

暗いので、SSと露出に悪戦苦闘します。

長時間、カラマツの実を食んでいました。

 

 

 

一度だけ間近に来てくれました。

短時間で、ポーズは微妙でしたが…

綺麗な紅い羽が印象的でした。

息を殺しながら、夢中で撮りました。

 

 

 

殆どの時間は高い位置に留まっていました。

少しずつCMも増えてきます。

暗いので、撮影を諦める方もいました。

皆で苦笑いしながら、降りてくるのを待ちます。

 

 

 

長い時間を待ちましたが…

願い虚しく、群れで飛び去りました。

こんな事もよくあります。

 

 

次に見つけたのは、別の場所でした。

車道の脇にあるハギの木に1羽で登場です。

紅色が淡い♀(または若♂)でした。

周囲を気にしながら、餌を探しています。

カメラがズラリと並び、撮影会になりました。

 

 

 

皆が見守る中、地面を動き回ります。

10m程の距離まで来てくれました。

幾度もシャッター音が鳴り響きます。

時間にして15分間のお披露目でした。

 

「やっと会えた」

「可愛い」

「もっと紅い奴はいないのか」

「先日の方が集まっていた」

 

皆の口から、歓声と嘆声がこぼれます。

聞きようによっては、身勝手な言い様ですが…

気持ちが分からないではありません。

ただ、敬意と感謝の気持ちを常に持ちたいです。

 

 

何にせよ、今回の目的を無事に達成しました。

しかし、この日は他にも出会いがあります。

何回かに分けて紹介させて頂きます。