気球、人工巣塔、ヨシ焼き(コウノトリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

渡良瀬遊水地での探鳥記録です(5回目)。

 

 

初日、勘違いで夕陽前に帰ってしまいました。

二日目は同じ間違いのないよう、予定を立てます。

まず、朝は遊水地の東側から葦原を見渡しました。

順光になるよう、素人なりに考えてみた結果です。

 

 

現地では、青空に気球が2つ3つと上がります。

遊水地の北側に発着場があるようでした。

せっかくなので、気球と雪山を撮ってみます。

見た事がある山だなと思ったら、富士山でした。

日本海側だと、どうも富士山との縁が遠くなります。

 

 

 

遊水地の東にカメラマンが集まる所がありました。

コウノトリの人工巣塔を観察できる場所です。

コウノトリが巣作りに励んでいるところでした。

 

 

 

太い枝と細かい藁のような巣材を組み合わせます。

大きい体だと、のんびりとした動きに見えました。

 

 

 

2羽がともに巣に入りました。

富士山と気球がフレーム内に入るように撮ります。

もしかして、交尾の最中だったのかもしれません。

30秒にも満たない時間の事でした。

 

 

 

その後、東側周辺を散策します。

ノスリやヒバリなどに出会いました。

一瞬、コチョウゲンボウらしき姿を見かけますが…

民家の屋根に止まったため、撮影を断念しました。

 

 

お昼頃、渡良瀬遊水地の中に入りました。

上空を複数のコウノトリが舞います。

見間違いでなければ、計6羽だったと思います。

こんな数のコウノトリを見たのは初めてでした。

 

 

 

先程の場所とは別の巣塔にカップルがいました。

遊水地の北側の人工巣塔です。

この周辺の葦原は、先日の火事で焼けていました。

巣材は遠くから運んでいるのかもしれません。

 

 

向き合い、首を大きく反り返していました。

おそらく、求愛のポーズだと思います。

陽炎のせいで、酷いピンボケの写真になりました。

 

 

 

渡良瀬遊水地では、毎年3月にヨシ焼きをします。

寄生虫駆除や湿地環境の保全が目的のようですが…

コウノトリへの影響を心配してしまいます。

 

 

夕方、鳥待ちの間に地元男性に教えて頂きました。

人工巣塔の半径50mに砂利を敷き詰めています。

火災の影響がないよう配慮されているようでした。

「8割を焼くので、見応えありますよ」との事です。

 

 

ヨシ焼きには、防災上の理由もあるそうです。

乾燥時期の、自然発火の予防にもなるのだとか。

以前旅したオーストラリアを思い出しました。

同じく、計画的に野焼きをする地域があります。

ウルル(エアーズロック)周辺の乾燥地帯です。

砂漠気候かつ、油分を多く含む植物が占めます。

計画的に野焼きしないと、大火災になるのだとか。

 

 

現在の環境維持のため、人間の管理が必要です。

誰(何)のための管理なのか。。。

色々と考えさせられます。