1月7日の事です。
いつもの自然公園は雪と倒木のため、入れません。
雪の少ない海岸沿いを散策しました。
雪は融けていましたが、人も鳥も少ない場所でした。
散歩をしている人は片手で数える程しかいません。
野鳥の姿も少ないので、期待は出来ませんでした。
それでも、シジュウカラやシメを見つけます。
遠い上に、すぐに飛ばれてしまいましたが…
遊歩道を歩いている時の事でした。
「フィー、フィー」と、か細い鳴き声が聞こえます。
耳を澄ませて、声の主を探しました。
すぐそばの植え込みで、シロハラを見つけます。
普段よく耳にするツグミ類の鳴き声とは異なりました。
1羽だったので、寂しそうに見えます。
か細く鳴きながら、ガソゴソとしていました。
落ち葉をひっくり返して、餌を探しています。
距離は6m程でした。
既にこちらに気付いているようでした。
何故か逃げることもなく、留まってくれます。
上空をカラスが飛ぶと、逃げる素振りを見せます。
お互い緊張が走りますが…、再びガソゴソを再開しました。
今まで出会ったシロハラの中でも、一番のマイペース屋さんです。
落ち葉に潜む小さな餌を探していました。
時折、枝の上で休憩します。
あまり遠くには移動しません。
怪我をしている様子はありませんでした。
黄色いアイリング。
黄色い下嘴。
黒っぽい頭部。
シロハラ♂の特徴です。
十分に観察させてもらったので、お暇します。
去り際になり、ようやく明るい所に出てきました。
ですが、最後の最後まで飛びません。
何か、このシロハラの意地のようなものを感じます。
シロハラは他のツグミ類に比べて地味だと思います。
それでも間近で観察すると、茶色の濃淡が美しい鳥でした。