10月2日の事です。
この日は、朝から自宅でゆっくりと過ごしていました。
平日の疲れと、昨日の鳥見の疲れを感じたからです。
夕方、ようやく出かける気分になったので、海岸散策に向かいました。
いつもの浜辺を歩きますが、なかなか野鳥に出会えません。
この日は日曜日のため、海は賑わっていました。
釣り人や浜辺で遊ぶ人が多かった事が、影響していそうです。
それでも、浜から少し離れた陸地で、3羽の小さなシギを見つけました。
うち2羽はトウネンでしたが、残りの1羽は頭部の赤茶色が目立ちます。
ウズラシギでした。
名前の通り、ウズラに似たシギです。
普段は淡水域を好みますが、稀に沿岸部にも来るのだとか。
白い眉斑が明らかで、腹部にV字型の斑がないので、幼鳥だと判断しました。
トウネン達とともに、忙しそうに餌を探しています。
初見の鳥なので、じっくりと観察させてもらいました。
頭部から背中にかけての模様が美しいと感じます。
座って待ち構えていると、約5m目の前を横切っていきました。
再び先回りしようと立ち上がると、足早に逃げてしまいます。
怖がらせてしまったのか、物陰に隠れてしまいました。
こちらを警戒している姿も愛らしいです。
しばらくすると、再び動き始めました。
トウネンとともに、仲良く餌を探しています。
時々、動きがシンクロしているようでした。
傍を通った散歩者に驚いて、水辺に飛び去ってしまいます。
休日の夕方なので、人が多いのは仕方がありません。
着地したのが近距離だったので、もう少しだけ観察したくて、追いかけました。
ゆっくりと近付くのならば、20mくらいまでは大丈夫のようです。
しばらくすると、気持ちよさそうに水浴びを始めました。
10月に入り、陽が沈むのも早くなりました。
暗くなる前に、鳥見を切り上げる事にします。
初めて見たウズラシギは、十分に可愛かったです。