鳥との距離、人との距離(オオソリハシシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

先週、市内の海岸でアリスイを見つけた日の続きです。

 

 

草原でのアリスイ観察を終え、浜辺に戻りました。

丁度、目の前にイソヒヨドリ♂が飛来します。

が、ランニングする男性が傍を通り、逃げてしまいました。

野鳥散策をしているとよくある事ですが、仕方ありません。

 

 

しかし、そのランニングする男性に驚いたのでしょうか。

彼の進行方向から、1羽の大きな野鳥が目の前の浜辺にやって来ました。

オオソリハシシギです。

 

 

 

先日見かけたのと同じ個体だと思います。

まだ、この地に残っていたのでしょう。

こちらを警戒する様子もなく、目の前で水浴びを始めました。

 

 

 

派手さはありませんが、翼の模様が美しいです。

 

 

翼の内側も、整然と羽が並んでいました。

 

 

首を上下反転しながら、水滴を飛ばします。

 

 

瞼を閉じた顔が、気持ち良さそうでした。

 

 

ランニングの男性のおかげで、思わぬ出会いがありました。

一通りの観察を終えて、その場を離れます。

しかし、そのオオソリハシシギが、何故か私の進行方向に飛んで来ました。

陸地で餌を探し始めたようです。

 

 

 

腰を下ろして見ていると、10mもないくらいの距離まで近付いてきました。

望遠端(840㎜)ではフレーム内に収まりません。

 

 

 

地面に潜む、昆虫の幼虫を見つけたようです。

そういえば、以前キョウジョシギも同じような芋虫を食べていました。

一部のシギ達にとって、芋虫は好物なのかもしれません。

 

 

 

このように、オオソリハシシギの観察を続けていました。

と、今度は散歩者が私の目の前を通り過ぎます。

傍にいたオオソリハシシギも飛び去ってしまいます。

これで、この日の野鳥散策を終了する事にしました。

 

 

普段は人の少ない時間帯ですが、全くいないわけでもありません。

他者は、時に撮影の障害になりますが、野鳥を見つける機会を作ってくれる事もあります。

もちろん、こちらの都合で他者の往来を邪魔してはいけません。

 

気を利かしてくれる方だと、こちらに気付いて回り道をして頂いた事もありました。

ありがたくも、申し訳なくも思います。

 

 

以前より、「撮り鉄」に関連する残念なニュースを耳にします。

もちろん、大半の「撮り鉄」はルールを守って趣味に臨んでいるはすです。

ただ、「撮り鳥」が同じ問題行動をしないように、気をつける必要はあります。

謙虚な気持ちで、野鳥散策と撮影に臨むよう心掛けています。