8月も下旬に入った頃の事です。
気持ちよく晴れる日が少なく、曇の日々が続いていました。
雨さえ降っていなければ、市内の散策に出かけます。
遠くに1羽の猛禽類が飛んでいるのが見えました。
トビやミサゴとは異なるシルエットです。
撮影した画像を拡大したら、チョウゲンボウでした。
近くに来てくれたら嬉しかったのですが、そのまま遠くに飛び去ってしまいます。
名残惜し気に上空を眺めていると、「キュー!キュー!」という鳴き声が聴こえました。
浜辺の方からです。
ゆっくりと声の主を探してみると、数羽のシギがいました。
スラリとした姿、黄色い足、黒い過眼線が印象的です。
キアシシギでした。
キアシシギの夏羽に特徴的な、胸部の横紋が目立ちません。
現場ではキアシシギの冬羽だと思っていました。
地元では、群れているキアシシギを見たのは初めてかもしれません。
仲良く、水辺で採餌する姿を観察できました。
数えてみると、全部で4羽がいました。
よく見ると、雨覆や肩羽に白い斑があります。
キアシシギの幼鳥の群れでした。
兄弟で過ごしていたのかもしれません。
賑やかに鳴き交わしていました。
これから南へ渡って行くのでしょう。
この日は、曇り空のせいでモノクロな写真になりがちでした。
帰り際、鮮やかな野鳥を発見します。
カワセミ♂若鳥です。
朝露に濡れた草を背景に、乾いた目を癒してくれました。
次は良い条件での撮影に臨みたいです。