霧ヶ峰高原での探鳥の続きです。
ここではホオアカやノビタキに出会う事が目的でした。
一面のニッコウキスゲにも目を奪われます。
そんな霧ヶ峰高原でしたが、意外な出会いもありました。
数人のカメラマンが何かを撮影しているのを見かけます。
遠くから確認してみると、見慣れた冬鳥がいました。
ジョウビタキ♀です。
嘴いっぱいに虫を咥え、子育ての最中の様でした。
既に撮影していたカメラマンさん達に混ざり、私もカメラを向けさせてもらいます。
北海道や長野県で繁殖記録があるとの事ですが、初めて観察しました。
そういえば、霧ヶ峰高原は長野県にあります。
このジョウビタキ♀は、同じ場所を行ったり来たり…、飛び去る様子がありません。
もしかすると、我々の撮影場所が巣に近いのかもしれないと思い、場所を移動しました。
他にも、それに気付いたカメラマン達が、場所を譲ります。
ジョウビタキ♀は周囲を気にしながら、近くの建物の軒下に入っていきました。
我々が、気付かずに子育ての邪魔をしてしまったようです。
後にネットで調べてみると、空き家よりも人がいる建物で営巣する事が多いようです。
まるで、ツバメのようです。
高原の周囲を一通り散策した後に、先程の場所に再び訪れました。
ジョウビタキの姿を探してみると、今度は♂を見つけます。
春や秋の渡りの時期に見かける姿と比べると、綺麗な羽がボサボサに見えます。
身繕いをする間も惜しんで、雛鳥のために餌を運んでいるのでしょう。
巣へ入る邪魔にならないよう、気を付けながら観察をしました。
ただ、この場所は散策路の一部でもあり、人通りも多い場所になります。
ジョウビタキに気付いた観光客が、スマホを片手に撮影を試みる場面もありました。
こんな場所で子育てをするとは、ジョウビタキは人慣れしているのか、神経が太いのか…
ジョウビタキの生態について、少しだけ詳しくなれた気がします。