黄色い花咲く霧ヶ峰③(ジョウビタキ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

霧ヶ峰高原での探鳥の続きです。

ここではホオアカやノビタキに出会う事が目的でした。

一面のニッコウキスゲにも目を奪われます。

 

 

 

 

そんな霧ヶ峰高原でしたが、意外な出会いもありました。

数人のカメラマンが何かを撮影しているのを見かけます。

遠くから確認してみると、見慣れた冬鳥がいました。

 

 

ジョウビタキ♀です。

嘴いっぱいに虫を咥え、子育ての最中の様でした。

既に撮影していたカメラマンさん達に混ざり、私もカメラを向けさせてもらいます。

北海道や長野県で繁殖記録があるとの事ですが、初めて観察しました。

そういえば、霧ヶ峰高原は長野県にあります。

 

 

 

このジョウビタキ♀は、同じ場所を行ったり来たり…、飛び去る様子がありません。

もしかすると、我々の撮影場所が巣に近いのかもしれないと思い、場所を移動しました。

他にも、それに気付いたカメラマン達が、場所を譲ります。

ジョウビタキ♀は周囲を気にしながら、近くの建物の軒下に入っていきました。

我々が、気付かずに子育ての邪魔をしてしまったようです。

 

 

後にネットで調べてみると、空き家よりも人がいる建物で営巣する事が多いようです。

まるで、ツバメのようです。

 

 

高原の周囲を一通り散策した後に、先程の場所に再び訪れました。

ジョウビタキの姿を探してみると、今度は♂を見つけます。

 

 

 

春や秋の渡りの時期に見かける姿と比べると、綺麗な羽がボサボサに見えます。

身繕いをする間も惜しんで、雛鳥のために餌を運んでいるのでしょう。

巣へ入る邪魔にならないよう、気を付けながら観察をしました。

 

 

ただ、この場所は散策路の一部でもあり、人通りも多い場所になります。

ジョウビタキに気付いた観光客が、スマホを片手に撮影を試みる場面もありました。

こんな場所で子育てをするとは、ジョウビタキは人慣れしているのか、神経が太いのか…

ジョウビタキの生態について、少しだけ詳しくなれた気がします。