大切な場所(ハマシギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月23日の事です。

市内の海岸でシロチドリを発見した他に、ハマシギも見つけました。

 

 

 

 

海面に近い、コンクリート製の岩場で餌を探していました。

全部で22羽でしたので、1週間前に確認したハマシギの群れと同一だと思います。

時折、岩場をさらう波に驚いて、飛び立っていました。

 

 

 

 

再び戻って来て、熱心に餌を探します。

この日は日差しもあり、風も穏やかなため、ゆっくりと観察できました。

不思議なことに、普段は見かけていた、海藻を採る人達もいません。

 

 

 

 

しばらくして、数人の釣り人がやってきたので、ハマシギ達は飛び去りました。

海は皆の憩いの場です。

 

 

他にも、岩場に同化した、イソヒヨドリの♀を見つけます。

じっと動かずに、周囲の様子を伺っていました。

 

 

 

先程のハマシギが群れていた岩場に行ってみます。

石蓴(アオサ)や岩海苔がビッシリと生えていました。

ハマシギは昆虫や甲殻類のほか、付着したバイオフィルムを食べます。

 

 

 

この海藻類の隙間に潜む餌を探していたのだと思います。

この場所は夏には潮位が下がり、干上がることがほとんどです。

 

市内の子供たちにとっては、夏休みの磯遊び場として大切な場所となります。

シギチ類にとっては、春から冬の採餌場として大切な場所のようです。