白雁の来訪(ハクガン) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月8日の事です。

午前の仕事を終え、天気が良かったので近隣へ野鳥散策に出かけました。

市内の自然公園や海岸で、様々な野鳥を観察します。

そんな中、お隣の市にある朝日池の事が気になりました。

今年は未だ観察に行っていないので、少し足を延ばすことにしました。

時刻は午後3時半頃です。

 

 

風も少なく、水面も穏やかだったので、朝日池には青空が綺麗に映っていました。

下の画像では、右側に米山(よねやま)が望めます。

 

(スマホ撮影)

 

 

米山は薄っすらと雪化粧をしており、頂にある山小屋も確認できました。

 

 

 

到着して早々、岸辺にいるカメラマンの数が多い事に気付きます。

オジロワシ(未見)でもいるのかもしれないと期待しましたが、双眼鏡で探しても見つけられません。

そんな折、対岸近くに居る白鳥の群れに違和感を覚えました。

どうも、シルエットが違います。

 

 

 

 

ハクチョウだと思っていた群れは、ハクガンの群れでした。

ハクガンは数の少ない冬鳥ですが、この朝日池では時に大きな群れで観察することが出来ます。

昨冬、何度か朝日池に通いましたが、全く出会えませんでした。

今回が初めての観察になります。

 

 

時折、20羽程の小さな群れがやってきて、水上の群れと合流します。

たまにマガンが混じっていました。

 

 

 

私が観察できる範囲では、300羽以上はいました。

日暮れが近いため、採餌していた周囲の田圃から戻って来たのだと思います。

他の大型水鳥も、水面や上空に集まって来ました。

「ガーガー」「ブーブー」「コォーコォー」と、それぞれに独特の声で鳴き合います。

 

 

オオヒシクイ。

 

 

マガン。

 

 

ハクガン・・・と思ったら、オオハクチョウ。

 

 

まったりと、夕暮れ時の朝日池の喧騒を眺めていた時の事です。

突然、ハクガンだけが飛び立ちました。

猛禽でも現れたのかと思いましたが、他のカモ類はのんびりと留まっています。

 

 

 

ハクガンの群れが、3組くらいに分かれて次々と飛び去って行きます。

最終的には、全てのハクガンが飛び去ってしまいました。

 

後に話しかけてくれた男性によると、2日前に数羽を確認し、昨日には300羽以上へ増えたそうです。

「昨年は30羽くらいしか来なくて、それも2泊3日の短期間だったんですよ」と、教えてくれました。

今年は当たり年なのかもしれません。

ハクガン目当てで、隣県からも団体で来訪している方々がいるそうです。

飛び去る前に見る事が出来て、とても幸運でした。

 

飛び去ったハクガンの群れが、北へ旅立ってしまったのかは分かりません。

まだ残っているかもしないので、再び観察に訪れたいと思っています。