蟹の気分(トラツグミ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月7日、探していた野鳥に出会えました。

 

よく行く市内の自然公園を散策中の事です。

トラツグミが園内の柿の実を啄んでいました。

全く囀らないので、最初は柿の木の真下を通り過ぎてします。

後方から、わずかに枝がしなる音がしたので気付く事が出来ました。

枝被りになってしまいましたが、探していた干支の名を冠する鳥です。

 

 

 

 

ムシャムシャと、獲物に襲いかかる猛獣のごとき勢いです。

小さい実ですが、寒さに晒されて既に渋味が抜けているのかもしれません。

程よく色づき、とても美味しそうに見えました。

 

 

 

 

柿の木の真下に居る私の事など、お構いなしに次から次へと口に運びます。

よほどお腹が空いているのでしょうか。

柿の実に次々と嘴の跡がついていきます。

 

 

 

 

結局、満足するまで柿の実を貪ったトラツグミは、林の中に飛び去ってしまいます。

地上に降りて、全身を見せてくれることを期待したのですが、次回のお預けになりました。

延々と柿を食べる姿だけを見せつけられた私は、まるで日本民話「猿蟹合戦」の蟹の気分です。

もっとも、柿の実を投げつけられる事はありません。

食べかすは落ちてきましたが。