前回の記事は、こちら─、
『「 お前は分かってない 」などと主張してくる人間に安易に耳をかしてはいけない!』
問題は─、
そういった顧客の要望に応え得るだけの商品を、
いかにして形にするかということであり、
それを実現するための、
高度な専門スキルというものは、
去年始めた人間が、
今年には、どうにかなるものではありません。
そして─、
それをいかにして成すか?という問いに、
答えられない者が、
不用意にクチ ( だけ ) をはさむのは、
あまり賢明なこととは言えません。
例えば─、
あなたが、恋人と話題のレストランで、
食事をすることを考えてみて下さい。
今日は恋人の誕生日、一生の思い出となるような、
ひと時を過ごしたい ( 失敗は許されない!)
そんな時─、
あなたは、その店に何を期待して出かけますか?
オシャレな雰囲気?
店員の洗練された接客対応?
もちろん─、
それらも重要な要素ではあるしょう。
好きな人と過ごすなら、どこで何を食べたって、
きっと楽しいし、美味しい?
確かに─、
それも一理あるかも知れません。
しかし─、
やはり、そこで出て来る料理が、
コンビニの総菜を温めた程度でしかないのなら、
わざわざ、お金を払ってまで、
特別な日に、その店に出向こうとは思わないでしょう。
( コンビニの惣菜が、悪いとは言いませんが… )
そういう場面において、まずは出て来る料理が、
逸品であることは大前提なわけです。
そして─、
曲がりなりにも人様からお金を貰って提供できるレベルの、
何かを形にするなどというのは、
下積みから始まり、
最低でも十年くらいは、脇目も振らず、
己の技の研鑽だけに、
励まなければならない期間が必要です。
「 お客様のことを第一に考える 」
などと言うのは、まずはそれだけの確固とした、
専門スキルを身に着けた人間が、その上で語って行けることであり、
そのような─、
高度な専門スキルを「 二の次 」のように扱うのは誤りです。
店の雰囲気や内装、店員の接客態度なども、
もちろん重要ですが、
それらはあくまでも、コアとなる料理のクオリティあっての、
プラスアルファなのです。
従って─、
事業活動全体の取り組みの中にあっても、
技術面への取り組みが、
やはり─、
大きなウエイトを占めて来るのは、やむを得ないことと、
言えるでしょう。
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