前回の記事は、こちら─、
『 先駆者と言う名の誘惑 』
やはり─、
事業という観点から言って、
最も手堅く収益が上げられる可能性が高いのは、
他社の成功事例を踏襲することだ。
もちろん─、
そういった行為は、
猿真似、二番煎じなどと揶揄されても来た。
しかし─、
ビジネスという観点から言えば、それが最も賢明な策と言える。
たとえ「 マネ下 」と呼ばれようとも…。
( ※「 マネ下 」… かつて、Panasonic が松下電器と呼ばれていた頃、他社の製品を、
真似た商品を出し続けたことを揶揄した表現 )
私が当初、ネットビジネスに取り組むにあたり、
その準備や勉強に、励んでいた頃、
あるメンターから教わった教えの1つも、
まさにそれだった。
「 まずは、売れている商品のマネをせよ 」
どんなマーケティング上の目標を追求するにせよ、
どんなビジネスを興すつもりにせよ、
どこかに必ず成功したお手本がある。
注意深く研究すれば、誰でもそこから山ほどヒントを引き出せる。
新しい革袋に、古い葡萄酒を入れることにより、
莫大な利益が生まれているのが実態だ。
( ダン・ケネディ )
こと─、
ビジネスにおいては、カッコ良さは二の次なのである。
そういう点では─、
主要部品は「 提携 」という形で押さえつつ、
テスラモーターズの成り行きを見守るというのは、
極めて賢明なやり方であると思える。
もちろん─、
私はパナソニックの首脳陣でもなければ、
パナソニックの関係者ですらないので、
彼らに、どのような思惑があるのかは、
推し量るべくもない…。
しかし─、
大手企業というのは得てして、そういうものであるようだ。
彼らは何もリスクを冒してまで、画期的な仕事に取り組む必要はない。
これまでにも幾度となく述べて来たことだが…、
大企業は製品の出力のばらつき抑えたがる。大失敗を避けたいからだ。
出力のばらつきをなくすと低い点は消えるけれども、高い点も消えてしまう。
でも大企業にとっては、それは大した問題じゃない。
大企業は、すごい製品を作ることによって勝つのではない。
他の企業よりも下手な手を打たないことによって勝つのだ。
( ポール・グレアム / 米のベンチャーキャピタル )
( 次回へつづく... )
『 売れすぎてもダメ!?大手に目を付けられてしまった商品の末路… 』