梅雨も半ばにさしかかった、
6 月の、ある金曜のことだったと思う。
その日も一週間、仕事を終え、会社から帰宅し、
翌日は休日とあって、
今夜は、のんびりと映画でも観ようかと、
DVD レコーダーの録画一覧をスクロールしていると、
二ヶ月ほど前に、一応、録画しておいた、
『 ニューヨーク白熱教室
~ 最先端物理学が語る驚異の未来 ~ 』
という番組が目にとまった。
その番組は─、
日系 3 世で、ニューヨーク市立大学、
シティカレッジで物理学の教鞭をとる、
ミチオ・カク教授の、四回に渡る、
講義の内容を録画したもので、
齢は、六十代後半といったところか…、
少し長めの白髪は "内田裕也" を彷彿とさせ、
失礼ながら、研究者としては、
もうとっくにピークを過ぎた方なのでは?
そんな先入観を持ちつつ、
何気なく観始めた。
一時間後─、
この "老人" ( いや失礼… ) に、
冷や汗をかかされるハメになろうとは、
思いもせずに。
( 次回へつづく... )
『 物理と経済の素敵な関係…!?あまり興味ない? 』