前回の記事は、こちら─、
『 かつて善とされたものが批判の憂き目に合う 』
開発サイドと営業サイドとで意見が対立した場合、
営業サイドが "理解できない" 話は、すべて、
"技術者の無意味なこだわり"
として片づけられるようになった。
しかし─、
顧客目線で考えることは、決して、
顧客目線でしか考えないこととは違う。
ましてや─、
技術のことは、考えないということでもない。
たとえ 100 点満点の企画書が書けたとしても、
それは 0 点と同じである。
物は形にしなければ、何の意味もないからだ。
そして─、
物を形にする以上は、
技術のことも…、
コストのことも…、
開発期間のことも…、
それ以外にも発生して来るであろう、
様々な手間についても…、
すべてを考慮しなければならない。
これら、すべての要素に対して、
100 点満点ではなかったとしても、
現実的な回答を示さなければならないのだ。
そして─、
曲がりなりにも、人様からお金を貰って、
提供できるだけの商品や、
それを開発するための技術力というのは、
今日、始めて、三ヶ月後には、
完成する、というものではない。
ましてや─、
それが、他社に対して競争力を示せる技術で、
あるのなら尚更だ。
顧客目線で考えるにしても、
まずは最低限、売り物になる水準の商品を、
作り出せるだけの、
技術力があることが前提なのだ。
そして─、
有用な技術というのは…、
( 次回へつづく... )
『 かつての業界の雄たちは、気が付けば「 外箱 」だけを作っていた。』