前回の記事は、こちら─、
『 プロとしてのスキルを確立するのに必要な歳月は? 』
ほどなくして、私も 7 年間を過ごした、
"居場所" を去ることになる。
その時は、当然のように忙しく街を行き交う、
サラリーマンたちを眺めながら、
行き場を失った自分が、
社会から脱落してしまった存在、
であるかのような不安に苛まれ、
「 自分は全力投球で取り組んできた。
なのになぜ会社がこんなことになるのだ!? 」
と、自分に降りかかった不運を罵った。
しかし─、
いま振り返ってみると、
あれは間違いなく、次のステップへの、
"入口" だったのだと思える。
むしろ─、
仮に、あの会社が何事もなく存続しており、
自分も今だ、あの会社の延長線上に、
存在し続けているのだとしたら、
たくさんの成長の機会を逸することに、
なっていただろう…。
それほどまでに、当時と今とでは、
自分自身に変化を感じる。
そして─、
今では、自らビジネスを展開し、
数億の財産を築き、悠々自適の生活を…、
とまでには、まだ到っていないのが、
残念なところではあるが、
当然のことながら、当時の同僚たちとは、
今となっては、ほとんどが音信不通の状態である。
しかし─、
数名とは今尚、年賀状のやり取りが続いている。
一人は、フリーのエンジニアとして、
独立しているそうだ。
よくしてもらった営業部長は、
昨年、逝去されたとの悲報をいただいた。
確実に歳月は流れている。
業績不振という状況の中にあって、
否応なく軋轢を生んでしまった者たちもいた。
しかし─、
もしまた顔を合わす機会があるなら、
過去の「 笑い話 」をしながら、
ビールでも飲めたらと思う。
もっとも向こうは、望まないかも知れないが…。
それでも─、
現在の自分が、こういう気持ちで、
過去と向き合えているということが、
現在の自分から過去の自分を差し引いた時に、
その差がプラスになっていることの証明だと思う。
さて何の話だったか、そうそう…。
( 次回へつづく... )
『 君が学生なら、ひとこと言っておく、○イ○はするな。』