前回の記事は、こちら─、
『 お金のことは考えないのがクール!? 』
もちろん─、
ある程度、年齢を重ねるに従って、
技術一辺倒ではなく、
マーケティングや会社の経営全体についても、
自身の視野を広げて行くべきではあるだろう。
しかし─、
せめて、20 代から 30 代前半にかけての、
約 10 年間を、
まずは、エンジニアとしての、
研鑚に励む期間として過ごしたとしても、
それで、批判されることではない。
アマチュアから抜けだし、
プロとして、ワンランク、ないしは、ツーランク、
自身の腕の底上げをはかるためには、
せめて十年…、脇目も振らず、
技術と向き合う期間もエンジニアには必要なのだ。
とは言うものの─、
人間というのは、多少、成長すると、
すぐに変化を嫌うようになる。
そして─、
かつては周りが、やり方を変えようとしない、
と激しく非難していた者が、
でも我々は、いつもこうやってきた、
などとほざいたりする。
それを知ってか知らずか…、
次のステップへと進む段階が来れば、
その場所に、いくらしがみつこうとしても、
そこから離れなければならなくなる。
やがて、その会社は、しばらく続いた、
業績不振から、
「 整理 」と呼ばれる手続きを、
行うことになり…、
大半の同僚たちも、一人、また一人と、
人生を軌道修正し、
会社を去って行った。
そして─、
私もまた、その現実と、
向き合わなければならない時がやって来た。
( 次回へつづく... )
『 努力は人を裏切ると心得よ ( 水木しげる ) 』