前回の記事は、こちら─、
『 金勘定をすると芸が汚くなる!? 』
そう言えば、私も学生の頃、ある教授から─、
「 下手に大企業なんかに入社しても、
どうせコキ使われるだけ。
それならいっそのこと事業でも起こして、
一億くらいポンと母校に寄付できるくらいの、
人間になりなさい。」
などと言われたことがあった。
今から思うと、当時としては随分、
進歩的な発想だと思えるが、
その当時の私には、まったく心に響かなかった。
というのも─、
「 そもそも商売というものは卑しいものである…!」
そんな印象を、どことなく感じていたからである。
これは今日においても、決して、
私だけが感じている印象ではないと思う。
「 金儲け 」
という言葉に、常につきまとう後ろ暗さ…。
「 カネ 」などというものは、自分の仕事の、
結果によって、後から自然とついて来るものだ!
どこで聞きかじったセリフかは知らないが、
そんなことを自分に主張しながら、
ソフトエンジニアを目指していた私は、
学部卒では、まだ力量不足を感じ、
その時は、とりあえず、大学院へと進学した。
物を売るためには、売るための仕組みも必要なのだ、
ということを私が知るのは、
もう少し後のことである。
( 次回へつづく... )
『 お金のことは考えないのがクール!? 』