金毘羅宮境内。
以前ご紹介した「殉職船員の碑」の隣に建てられている
「皇紀二阡六百年 遷座五拾年大祭 修築記念碑」です。
かなり朽ちていますが、こちらにも前々回ご紹介したものと同様
四爪鉄錨が据えられていますね。
「殉職船員の碑」の記事は↓こちら。
前々回の記事は↓こちら。
皇紀2600年は、昭和15年(1940年)のことです。
「皇紀」とは日本版の西暦のようなものです。
初代天皇である神武天皇が即位したとされる年を
元年としています。
その年に日本が建国されたという考え方です。
昭和15年、皇紀2600年を迎えたことは、
盛大に祝われたようです。
日中戦争の影響で結局開催されませんでしたが、
皇紀2600年の記念行事として、
夏季オリンピック(東京)、冬季オリンピック(札幌)、
万国博覧会(東京)が開催されることも決まっておりました。
この時期に「遷座50年」ということですが、
金毘羅宮は806年の創建で、
元々は背後にあった金比羅山堡塁砲台
(現・金比羅公園)の地にあったそうです。
砲台の完成が明治26年(1893年)だそうですので、
辻褄は合っています。
碑の場所は↓こちらです。
この碑の話、次回に続きます。