台ヶ原サイホン | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

今回、モニュメントに含んでいいものかどうか悩んだのですが、

現役ではないそうですし、モニュメントとしてご紹介します。

 

 

 

石柱渓の入口から長門市の方に抜ける途中にある

「台ヶ原サイホン」です。

丘陵地である台ヶ原に水を引くために、

大正4年(1915年)から大正6年(1917年)にかけて

実施された事業により、完成しました。

 

この事業は、隣の於福村(現・美祢市)に貯水池を造り、

そこから地下に水を流し、白根川を横切るこの橋を通らせて、

再び地下を通り、台地まで水を上げるという

逆サイホンの仕組みによるものです。

台ヶ原の用水路を含めて総延長4,785mの壮大な事業により、

畑ばかりだった台ヶ原に、34haの田んぼが広がったのでした。

 

なので、厳密にこの橋のみをもって

「台ヶ原サイホン」と呼ぶかどうかと言うと微妙な気もしますが、

イメージ的には「台ヶ原サイホン=この橋」じゃないかと思うので、

そういうことにしておきます。

「白根川渡樋」という言い方も見つけましたが、

これはこれでこの橋にビンゴな表現なのかどうかは

確認できておりません。

 

場所はこちらです。