アマビエのイラストの御朱印です。
現在話題のアマビエ。
1846年、肥後国の海に現れ、
今後6年間の豊作と疫病の蔓延を予言し、
自身の姿を絵に描いて人々に見せるように言ったと
伝えられています。
現在、新型コロナウイルス感染収束を願って
各地でアマビエのイラストが描かれたり、
グッズが作られたりしています。
現在、亀山八幡宮で御朱印をいただくと、
この御朱印もいただけます。
下関らしくフク(フグ)を抱いています。
普段御朱印を集めてはいないのですが、
一応御朱印帳というか、
製品名で言うところの御朱印ファイルを持っています。
今日は亀山八幡宮の御朱印と、
摂末社・お亀明神社の御朱印をいただきました。
お亀明神社の御朱印は通常のものとは異なり、
「お亀明神顕彰祭」が催される5月限定の図柄のものです。
亀山八幡宮が創建されたのは西暦859年のこと。
大分の宇佐神宮から京都の石清水八幡宮へと
八幡神が勧請される途中に当地で船が停泊した際、
ここでしばらく祀るように神託があったため、
宮殿(行宮)が造られました。
以来、1160年、現在も「関の氏神」として親しまれています。
柄杓を使わなくて済むよう、手水舎も工夫がされておりました。
拝殿前の鈴緒にも、触らないように注意書きがありました。
亀のイラストで3密防止の呼びかけ。
まあ、お亀明神の池の亀はめっちゃ密でしたけど。
お亀明神社はお亀という女性を祀っており、
奥にあるイチョウの木は、「お亀イチョウ」と呼ばれています。
亀山八幡宮は元々島でしたが、
江戸時代に開発のため、
本土と島を結ぶ埋立工事が行われることになりました。
しかし、関門海峡の急流により、工事がなかなか進みません。
そこで、人柱を立てることになり、
それに応募したのが、当時亀山八幡宮の近くにあった
全国的に有名な遊郭・稲荷町の遊女・お亀でした。
お亀が海峡に沈んだ後は、工事が順調に進んだそうで、
人々は、お亀の徳を称えて、イチョウの木を植えました。
そのイチョウの木は戦災で焼かれ切り倒されましたが、
その後、新芽が成長し、現在に至っています。
お亀は顔にアバタがあったそうですが、
お亀イチョウの木の実にも斑点があり、
「お亀銀杏」と呼ばれています。
明治時代に天然痘が流行した時には、お守りにもなったそうです。
新型コロナに対しても、お亀さんのご利益がありますように。
世界一のふくの像も、関門海峡沿いに賑わいが戻ってくる日を
心待ちにしていることでしょう。
亀山八幡宮の場所はこちらです。
〔追記(令和2年5月18日)〕
アマビエの説明を追記するなど、加筆修正しました。