テレビでは連日政治家の裏金と脱税疑いの問題を取り上げています。
庶民であれば誰しもが腹立たしく、秘書や事務方に全ての責任を擦り付ける姿に、情けない思いをしているはず。
私たちは特権階級なのだから、こういう事は許されるのですよ、何時ものように早く忘れ去って、そして怒りを鎮めて、何時ものように脱税した私に投票して下さいね、と言わんばかりのふてぶてしい態度には唖然とします。
折しもこの問題が確定申告の時期と重なり、世間では「#確定申告ボイコット」なるキーワードで盛り上がっているようです。
私が二年前の丁度、確定申告の時期に書いたブログ「確定申告」が、最近ちょこちょこ読まれているのは、このキーワードのお陰でしょうか。
連れ合いが亡くなり、事業も閉め、その時にその時までの確定申告を終え、この先このような申告の作業も無くなるんだろうな~と思っていましたら、そんな事はなく、今年は「総合譲渡所得」の申告が必要になりました。
有難い事なのですが、回顧展等々で売れた作品の税金です。
税務署に問い合わせ、そんな名前の所得税があったのね、と初めて知りました。
この先一人で生きていかねばならない事を考えたら、正直なところ1円も出したくないという気持ちのところにもって、この政治家の脱税疑惑。
ほとほと嫌な気持ちで計算していた時に、昭和の時代のストライキを思い出しました。
ストライキと言ったところで、それは何?と言われそうですが、私が子供の頃は労働者が(この労働者という言葉自体が昭和ですね~)団結し、一斉に職場放棄して賃金アップなどの要求を経営者に飲み込ませる、というものがありました。
つまり仕事をしないで、一時的に生産活動を中止する事をストライキと言います。
最近先ずこのストライキが起こるという事が無くなりました。
珍しく去年だったか、どこかのデパートが合併問題でストライキをするというニュースがあり、え?どこが?とビックリするくらいです。
ストライキと一言で言っても、色々なタイプがあり、要求が吞まれるまで続ける無期限ストライキ、交通など影響が大きい所は1時間、半日、1日とかの時限ストライキをしていました。
あの時代は横一線でみな貧しかったので、お互いストライキの影響で一時的に生活が不便になったとしても、「お互い頑張りましょう」という連帯感がありました。
私が鬱屈した気分で申告のための計算をしながら、個人事業主などが一斉に、納付期限ぎりぎりまで納税しないという事で、怒りを表明する事は出来ないものか?
なんてことを考えていたら、先ほどの「#確定申告ボイコット」が広まっているというニュースを見て
ああ、さすがに若い人はスマートなのね~と感心しました。
でも、その事で脱税疑惑の政治家が反省をするような事は無いのかもしれませんが、なにか怒りを示す方法が選挙以外にもほしいですよね。
さてこの私は、納税は嫌だと思う余り、還付金詐欺などに騙されないように気をつけねば。