この時期になると、雪解け、春を待つ気持ちが一段と高まってきます。
雪国で暮らす私たちにとっては、雪で閉ざされがちな生活から、一気に解放してくれる季節の到来となります。
特に車を運転していると、雪道でない事だけでも幸せな気分になれます。
しかしながら私たち位の年代の女たちは、そんな生活を狭めてしまう雪にもめげていない・・・のです。
まだ雪が深い時の話ですが、生活に変化を求め、読書中の本を持参して、コーヒー豆を買いがてら、とあるカフェへ。
マスターが一人で経営するそのカフェは、こじんまりとしていて、直ぐに満席になってしまう。
幸運にも席があり、陣取りました。
サッと見渡すと、全員同じ年代の女たち。
みなさんちょっとしたコーヒーブレイクを友達と楽しんでいる様子でした。
おもむろに本を広げ読み始めたのですが、どうも狭いせいか、辺りの話し声が耳に入ってきて集中できない、というか、もう私は本を読んでいる振りをして聞き耳を立ててしまっている状態
特にすぐ隣席は、話し声が大きすぎ。
でも、「(・_・) フムフム・・・」と聞く私
そんな時に、二人の若い女性たちがお店に入ってきました。
既に満席。
マスターがすまなさそうに、
「すみません、満席なんです」
するとどうでしょう!
その隣に座っていた同年代の女性が、
「入れてあげて!」
そして
「大丈夫!私はそこら辺で立ってでも飲めるから!」
と、コーヒーを片手に立ち上がったではないですか!
それを見ていた、私を含め全員が
「え?」 (その場所が一瞬に無酸素状態に!)
そして間髪入れずに、全員で爆笑!
さすがにマスターも、
「いえ、いえ、そうはいきませんから」
雪で家の中に閉じこもりがちになる季節に、このコントとも思える出来事に、本は読めなかったけど、ほっこりとした気分。
なんとかこのお店に、お客さんを一人でも取り残さず入れてほしいと願う、多分常連客なのでしょう。その気持ちが伝わってきましたね