渋柿(私の昭和9) | MIYUKI&KAMIOのつぶやきと陶芸のブログ

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陶芸家の夫である尾形香三夫は、2022年に他界しましたが、タイトルをそのままにして、今後も夫婦の思い出を交えて、書いていきたいと思います。

MIYUKIです。

 

今年は早い早い冬の訪れ、「まだ顔を出さなくてもいいよ」と、言いたくなりますね。

 

私の子供の頃、この時期によく食べた果物と言ったら、ダントツにリンゴです。冬ミカンもお正月くらいにしか食べる事はなかったし・・・今当たり前に食べているバナナ、スイカ、メロン、柿・・全てが日常的に口にすることは出来ませんでした。

 

柿も、当時はかなりの頻度で渋柿に当たり、今のようにどれを食べても当たりはずれなく甘い、という事はありませんでした。

 

その「渋」をとるためになのかどうかは分かりませんが、形が今にも崩れんばかりになるほど熟成(?)したものが一般的に売られていました。

 

今そのような柿は即廃棄処分されそうなものが売られていたのです。

 

かなり昔の話になりますが、夫は子供の頃からその手がベタベタになるほどの柔らかい柿しか食べた事がありませんでした。食べるというより、じゅるじゅるとすするような感じです。今でも、そんな柔らかい柿が好きな人もいるにはいますが・・・夫はそんな柿が嫌いでした。

 

ある時、私が普通の歯ごたえの柿を買てきた時、

 

「これは美味しい!」

 

「これが柿か!子供の頃に食べていたあの柿はいったい何だったのだ!」

 

とこの時を境に、夫は柿の虜になり、この時期になると毎日のように柿を食べています。

 

先ほども書きましたが、今はどれを買っても、渋柿に当たることはまずありません。品種改良や出荷前の検査のおかげでしょうか?

 

さてこの渋柿、果たして今の子供たちはこの「渋柿」を食べた事があるのでしょうか?

 

渋い色、渋い声、渋いお茶、渋い顔・・等々「渋い」と形容することはありますが、渋柿のこの渋さを言葉で表現することは出来るでしょうか?

 

一口噛んだだけで、わっと口中に広がる「渋」。

 

スプーンか何かで、口の中の表面を削り取りたくなるような「渋」。

 

全く独特の味というよりは感触・・・

 

多分、最近の子供はこんな渋柿を食べた事がないかもしれませんね。

 

とても言葉でで教えることが出来ないので、一度は食べて経験してもらいたい感じもします(^▽^;)

 

皮肉なもので、最近の私はわざと柔らかくし、柿のヘタを鍋の蓋を取るように外して、スプーンですくって食べる・・・美味しい~と、昔に逆戻りしております。