正装の悲哀 | MIYUKI&KAMIOのつぶやきと陶芸のブログ

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陶芸家の夫である尾形香三夫は、2022年に他界しましたが、タイトルをそのままにして、今後も夫婦の思い出を交えて、書いていきたいと思います。

MIYUKIです。

 

これからが冬囲いなどの冬支度の作業が本格的になるというのに、既に辺りは真っ白な雪に覆われ、畑に残されていたカラーピーマンも、なんと惨めな姿か・・・ちょっと早すぎはしませんか?

 

さて、夫の10月の個展も終え、徐々にではありますが、大きなイベントをやり終えていく安堵感のようなものが感じられます。

 

今年はラッキーな事に、夫が日本陶磁協会が主催する「現代陶芸奨励賞 北海道展」に入賞することが出来ました。

 

バンザーイと喜びつつも、心配な事も起きてきます。

それは授賞式・・・ギャラリートークなどというものもあるにはあるのですが、授賞式ともなると、そこそこのスタイルで行かねばなりません・・・勿論夫の話ですが。

 

ここ最近は、葬式というものには随分出席しているのですが、おめでたい授賞式なるものに出席したというのは、随分と遠い昔の話・・・

 

果たしてあのスーツはまだ着れるのでしょうか?勿論夫の話ですが。

 

夫は夫なりに嬉しさの陰に少々憂いの表情が見え隠れしてきました。

 

仕事がら、朝から晩まで作業着としてのジャージとよれっとしたポロシャツかTシャツ姿。

 

そんなダラリとした服に馴染んだ身体は、そうそうきちっとしたスーツに合わせるのはかなりのストレスとなるようで、

 

「着たくない、ネクタイの締め方も忘れた」の連発。

 

私の心配は、着たくない、ではなく「着れるのか?」ということです!勿論夫の話ですよ。

 

 

私は洋服ダンスの一番端に追いやられていた一張羅のスーツを引っ張り出し、試着を勧めました。

 

なにせ何年も前に購入した代物・・・外見は確かに大きく変わった様子のない夫は、強気でした。

 

「大丈夫、大丈夫着れるから、それより着たくないな~」

 

 

 

ここで話はちょっと変わるのですが・・・

 

ある日、会った事のないAさんという人と会うことになりました。

 

紹介してくれたBさんは、そのAさんを

 

「ガッチリした・・そう、どちらかというと、どっしりした感じの女性ですよ」と表現していましたが、実際に会ってみると、Aさんはどっしりとした女性では全くなく、ごくごく普通の体系だったのです。

 

私は内心思いました。

 

Aさんをどっしりした体形だと表現したBさんからすると、この私はいったいどのように見えるのだろうか?間違いなくどっしり以上・・・(汗)

 

夫のその目を見て、同じ事を考えていることは、痛いほど伝わってきました。

「Bさんから見ると、この普通のAさんがガッチリした体形?・・とすると・・」

 

そう、思う事は自由です、全く自由です・・口に出さなければ何の問題もないのです。

 

しかし、かなりのKYである我が夫は、決して口に出して言ってはいけない事を、口にしてしまったのです

 

「ハハハハ・・Aさんがどっしりなら、Bさんはお前の事を相撲取りぐらいに思っているね!」

 

と笑うではありませんか!

 

そんな経緯があって、今回のこのスーツ・・・問題!

 

授賞式の前日の夜になり、ようやく試着・・・もう想像はつくと思いますが、涙の試着となりました。

 

「あれ?チャックが閉まらない・・え?そんな馬鹿な!」

 

私は内心 「ふふふ・・・天罰じゃ~」

 

そう、決して口には出さず、思っただけですよ~