Kamioです。
今月の二日に、無事個展が終了しました。
見に来てくれたり、支えてくれた多くの皆様に、改めて感謝いたします。
今回、会場の隣に設けられている休憩室に、こんな貼紙がしてありました。
どうやら最近ギャラリーに、「元学芸員」を装い作品の購入予約をしていって、最終日に現れない、という被害が多発しているようです。
作品を持っていかれたわけではないので、深刻な被害ではありませんが、当然売り止めをかけておくので、その辺当たりに問題が生じます。
被害に見舞われた方々には申し訳ないのですが、正直なところ、偽の元学芸員にいったいどのように評価されたのか、またいくら位の価格の作品の予約をしてったのか、ちょっとした興味が沸いてきました。
この個展に現れるのだろうかと、注意深く観察していましたが、さすがにこのような注意書きまで貼られるのですから、そのような人の出現はありませんでした。
この騙した元学芸員、頭に「元」を付けるところにも、なかなかなものを感じます。
商売に慣れていない私でも、普通のお客様であれば心のどこかで、
「本当に取りにくるのだろうか?」
と心配になると思いますが、「元学芸員」という肩書きに、思わず「信頼」をおいてしまいそうです。
私達は肩書きにどれほど弱く、惑わされているか・・・
作品に対し、普通の人がかなり的外れな事を言った場合と、同じ事を学芸員に言われた時とでは、受け取り方がかなり違ってくるはずです。
「元」とは言え、そんな力を持つ学芸員にウットリするような褒め言葉を言われ、おまけに陶器をお買い上げとなると、その恍惚感は最高潮になるのは当然と言えば当然です。
また、騙す「元学芸員」も、作家から低姿勢で扱われ、何を言っても、
「なるほど、そうですか・・」
「確かに、そのような見方もできますね・・・」
とかなんとか言われ、更に作品を購入するともなると、それはそれはお茶にお茶菓子にと、接待されたことでしょう。
騙した方も、騙された方も、個展の会期中はとてもいい気分だったと想像できます。
もし、私の個展にその人が現れたら、有頂天になっていた事間違いなしです。
「元学芸員」さん、うちの個展に現れて、一時の夢を見せて下さい。