4.レイトマジョリティ期
2000年~2002年頃をレイトマジョリティ期と定義したい。2000年に第4期メンバとして石川梨華・吉澤ひとみ・辻希美・加護亜依の4名が加入し、『ハッピーサマーウェディング』や『I WISH』、『恋愛レボリューション』『ザ☆ピース!』などの曲を発表した時期である。
この4期メンバは明らかに「当たり」で、石川と吉澤、辻と加護の組み合わせはそれぞれ対照的ながら、ビジュアル的にもキャラクタ的にも非常に華があった。この時期は冠番組である「ハロー!モーニング」なども始まり、メンバはバラエティや歌番組などでも引っ張りだこで、特に勢いのあったフジテレビでは「めちゃイケ!」で複数回特番が企画されている。「ミニモニ」や「三人祭」など、ハロー!プロジェクト内でメンバを入れ替えるシャッフルユニットが数多く編成され、それらがいずれもヒットしまくり、イベントも大盛況という状況で、何かやれば何でも当たるといっても過言ではないまさに「黄金期」であった。余談だが、このとき松浦亜弥や藤本美貴などもソロデビューしており、ハロプロはこの時期この世の栄華を極めていたといえよう。
ここにおいて、彼女たちの国内での知名度と人気はほぼ頂点に達したと言っていいだろう。「国民的アイドル」と呼ばれ始めたのもこの頃のようである。
先ほど「黄金期」と書いたが、実際、ファンの間ではこの時期を「黄金期」と呼ぶこともあるようだ(…と書いたが、実際はよく知らない)。いずれにしても、モーニング娘。のことを積極的に知らない人がイメージするのはこの頃のメンバだろう。中澤姉さん他、飯田、なっち、ゴマキ、矢口、圭ちゃん、つじかご、チャーミー石川、よっすぃ~の10名である。実は中澤は2001年にモーニング娘。を卒業しているのだが、『恋愛レボリューション21』にも参加し、ハロプロ初期メンバかつ最年長(?)として知名度は抜群なので黄金期に所属すると考えてよいだろう。
2001年以降には第5期メンバである高橋愛、紺野あさ美、小川真琴、新垣里沙の4名が加入し、モーニング娘。は13名体制という大所帯になった。この時期も『Mr.ムーンライト~愛のビッグバンド~』『そうだ!We're ALIVE』などのヒット曲に恵まれており、聞き覚えのある人も多いだろう。ただ、有名になりすぎた反動か、はたまた派手な3期4期の成功を見て色を変えようと思ったのか、第5期メンバはそれまでの3期4期に比べいささか地味な印象であり、あくまで結果論だが、彼女らはバラエティなどにおいて今ひとつ結果を残せなかった。これは一つの方向性を決定付けることになるのだが、それはまた後の話である。
2002年、人気絶頂の時期に後藤真希が卒業しモーニング娘。は一つの区切りを迎える。依然として忙しい状況であるのは変わりなく、見た目には人気は衰えていないのだが、この世は何事も諸行無常、盛者必衰の理(ことわり)である。この頃から次第にモーニング娘。の人気は停滞し始めたように思える。
(気が向けば、つづく)