
¥560
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いつもお世話になっている成毛さんの読書本。安いので買ってしまった。
このエントリを上げるかどうかは随分悩んだ。わたしは書評で本をけなすことはあまりないが、この本はお世辞にもよい本とは言えない。もちろん成毛さんの書評は抜群にすばらしい。成毛ブログで紹介されていたから買ったという本は多い…のだが、本書はどうにもこうにも、「成功した人が(結果から)逆算して自分の人生の自慢をする」以外の何物でもないように思える。本書は期待値が高かったために、逆に雑な作りが非常に気になった。これではやっつけ本だと言われても仕方があるまい。
アマゾンのレビューでは、内容が傲慢だからという意見もあるが、そういうところは気にならないものだ。成毛さんは「大人げない」ところが魅力なのだから。むしろ残念なのが、ここまで読書をされているにもかかわらず、本書からは「教養」のようなものがあまり滲み出てこないところである。あの書評のクオリティと比べると…という気持ちになるわけだ。もうすこし手を抜かないで書いてほしかったというのが本音である。
ところで本書によれば成毛さんの自宅の蔵書は約15,000冊だそうだ。我らが日垣さんは50,000冊と言っていた。dankogaiも30,000冊とか何とか、似たようなことを言っていた。つまり本を読む、それもけた違いに読む人は、凡人とは違う生き方が可能ということであろう。うらやましい話である。わたしは億万長者になりたいと思ったことはない(本当はちょっと思ったことがあるw)が、本に使う金と時間が有り余るくらいの生活はしたいと願っている。具体的には、年間の本代として200万円くらいは余裕で賄える生活をしてみたい、と思う。どうせ世の中に存在する本は一生かかっても読み切れない。であるならば、本屋で見かけた本を片っ端から目を通すくらいの贅沢はしたいと思う次第である。
なお、本書最大の謎は、出版年月日や版数がなぜかカバーの「ベロ」の部分に記載されていることである。10刷目でした。売れてるなぁ。