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久しぶりに書評をする気がする。といっても、最近は目を少し悪くして、電車で本を読むのがつらくなってきたうえ、娘の世話のおかげでほとんど本を読む時間が取れない…というのは言い訳で、じつは「24」にハマってしまい、空き時間のほとんどをジャック・バウアーに捧げているw
そんなわけで、本書は断続的に読んだので頭にあまり入ってこなかったが、たださすがに「だまされないための年金・医療・介護入門」を書いた鈴木氏だけあって、斜め読みでも十分ポイントが整理される。要は今の厚生労働省の「大本営発表」は嘘だらけであり、このままいくと破綻はしないが将来世代の税金に転嫁されることは目に見えているので、さっさと賦課方式から積み立て方式に移行しろというお話である。(基礎年金部分だけは一部目的税化することが望ましい、とも)
このあたりの議論は多かれ少なかれ、ネット上の識者が指摘しているのでもはや我々にとっては自明のことなのだが、やはり専門家が端的にまとめた入門書は、その分野の「入口」として非常に役に立つ。ちゃんと読めば2時間くらいで通読できるボリュームなので、現在30代以下のサラリーマンは一度読んでおくべきだろう。わたしも、時間があいたらもう一度再読してちゃんとまとめたいと思う。
だまされないための年金・医療・介護入門―社会保障改革の正しい見方・考え方/鈴木 亘

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