貧困の克服 | One of 泡沫書評ブログ

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貧困の克服 ―アジア発展の鍵は何か (集英社新書)/アマルティア・セン

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来る7月23日、日立製作所のスポンサードによって、アマルティア・セン氏が来日し東京国際フォーラムにて講演されるとのうわさを聞きつけた。これは対談形式で、相手はJICAの理事長でもある緒方貞子氏だという。セン氏は、以前のエントリで書いたように、小島さんの本を読んだときに初めて知った経済学者なのだが、かれはアジア初のノーベル経済学賞を受賞した人物なのだそうだ。Wikipediaによれば御年77歳。こういう歴史的な人物が、ご存命のうちに日本にいらっしゃるというのなら、御高説の良し悪しはわからなくても行くしかあるまい。ということで、平日にも関わらず、午前中休みを取って話を聞きに行くことにした。(ちなみに緒方貞子氏はさらに高齢で、現在82歳。アクティブな方はお年を召されてもなお健在!)

本書はその流れで、セン氏の予習として最適かと思って衝動買いしたのだが、訳者があわないのか、原文が講演の収録だからなのか、いまいちよく理解できなかった。ということで、失礼ながら予習が不十分なままだが、まあわたしはジャーナリストでも記者でもないのでべつにいいのである。野次馬的な根性で御高説を拝聴してこようと思ってます。