- 労働市場改革の経済学/八代 尚宏
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先日、民主党の藤末議員が池田先生と喧嘩(?)して、「公開会社法」なる法を「思い入れのある法律
」なんていうもんだから、「新自由主義w陣営」からボコボコに批判されている。要するに「その規制脳をなんとかしろ!」ということだろう。「あまりにも行き過ぎた株主偏重の株式会社を規制しなければならない」と義憤に燃える藤末議員に対して、「この株主軽視の日本において、どこの株主が偏重されてるとか言ってんだこの野郎」というのが対立の骨子だ。藤末議員はどうやら元通産省のお役人らしく、お国が主導で産業を振興させ、国内企業の発展を促進させたいという希望に燃えるお人のようだ。
高い法人税を嫌って海外に逃避する企業をなんとか国内に押しとどめておこう、という藤末議員の熱い気持ちが伝わってきます。
公開会社法の議論については、池尾先生が釘をさしておられるので、時間がある人はちゃんと参照すべきなのだろう。
第20回我が国金融・資本市場の国際化に関するスタディグループ議事次第 - 金融庁
と、いうことで、やっぱり民主党クオリティだったというオチ。
ずいぶんと脱線したが、この本は悪名高い「新自由主義者w」にたぶんノミネートされているであろう、八代教授の本。Googleで検索 すると、Wikipediaの次に批判ブログが出てきた。ちなみにWikipediaによれば、
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若い視聴者パネリストが正社員の職業に就けないことを「パネリストがいまの状態になっているのは自らの能力。自己責任」旨の発言を派遣業者代表とともに行っている。 また、同じく若い視聴者パネリストの「雇用の地域間格差があり、地方は厳しい」との主張に対し「(好景気の)東京や名古屋に引っ越せばいいじゃない。なんで引っ越せないんですか?」との発言を行う。
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とかなんとか言っているらしいw
これは嫌われるw
まあ本自体はそこまで過激な言い方はしていなくて、至極まっとうな労働市場改革についての分析と提言が書かれている。要するに労働市場が硬直化して時代にあった働き方ができなくなっている、だからもっとフェアで競争的な労働市場にしなければならない、という内容。ちなみになぜか、アマゾンには書評がなかった。よほど人気がないのだろうか。