父に捧げるロックンロール(Remastered) Part2 | 魂の占い師 ネプテューンのブログ

魂の占い師 ネプテューンのブログ

魂の占い師: ビギー・ネプテューンがスピリチュアルな日常について、気ままにつづります。時には政治・宗教や社会問題にも触れることもあります。全ては「より良い世界の実現」のためです。

このお話は先週の記事

父に捧げるロックンロール(Remastered) & 来週の予定

https://ameblo.jp/neptune1203/entry-12748910143.html

の続きです。

*************************

さて、父は弁護士としての職業上、多くの秘密情報を

知る立場にありました。

これは父の死後、顧問弁護士から聞いた話ですが、

父はアメリカの諜報機関にも情報を

流していたそうです。

「ある情報」も恐らくその中にあったのでしょう。

「ある情報」とは何か?

それをお話する前に、

当時の社会情勢を少し述べておきましょう。

これを知っておかないと、その情報の重要性が

わからないと思いますから。


*************************

1950年6月25日未明、北朝鮮軍は突如38度線を越境し

韓国に進入しました。「朝鮮戦争」の始まりです。

中国やソ連の支援を受け圧倒的な兵力を持つ北朝鮮の

奇襲攻撃に韓国軍は成す術もなく、敗退を重ね、

首都ソウルもすぐに陥落。

そのままズルズルと朝鮮半島最南端の釜山周辺まで

退却し、「袋のネズミ」状態となってしまったのです。

 


1950年 朝鮮戦争推移
 

その後、マッカーサーが指揮する米軍を中心とした

国連軍の反撃が開始されるのですが、

その米軍の消費する膨大な軍需物資の

兵站を担ったのが連合軍占領下の日本でした。

1950年~1952年までの3年間に米軍か買い付けた

物資の総額は当時の金額で10億ドル以上と言われ、

現在の貨幣価値にすると最低でも3兆円以上という

大金です。

これを機にドン底だった日本経済はイッキに

V字回復するのです。これを「朝鮮特需」と言います。

納入された品目は主に被服、軍用毛布、土嚢用麻袋、

各種鋼管鋼材など…となっていますが、実際には

武器なども含まれていたと見られています。

とにかく、あらゆる品目に渡っていました。

さらに、休暇中の米兵たちの慰安の場として

日本の米軍基地周辺の飲食店・風俗業

なども存分にその恩恵を受けたのです。

父の経営していたバーやレストランももちろん、

その中にありました。

 


父の店の人気メニュー「四角いピザ」
 

しかし、戦地帰りの兵隊達の心は荒んでおり、

ケンカなどは日常茶飯事。発砲事件なども

珍しくなかったと聞いています。


さて、その朝鮮特需に絡んで、父は「ある情報」を

入手したのです。それは日本の某大手商社が米軍に

水増し請求をし、不正な利益を得ていたという情報でした。

多分、裏も取れたのでしょう。

ここで父は人生をかけた大勝負に出ます。

その日本の商社を訴えたのです。

原告は「アメリカ国民」でした。

つまり「不正請求によりアメリカ国民の税金を騙し取った」

という訴状でした。

父は原告である「アメリカ国民の代表」と言う立場です。

この訴えは当時の新聞でも大きく取り上げられました。

この裁判に勝てば、父は弁護士としての名声はもちろん

巨額の富が手に入るのは確実でした。

ところが…!(つづく:お楽しみに)