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ネフローゼ4年目のブログ

体がつらいこともなく不安も余り感じずに、仕事があってご飯が食べれた一日。
そんな日々を送れることが幸せなんだと実感できるようになりました。

お久しぶりです。
寒くなってきましたね。

この季節は健康な人でも体調を崩したり精神的に弱ってきたりすることがあるので焦らず無理せずのんびりと自分のペースで行こうと思っています。

とはいえ最近は元気なのでついつい動きすぎてしまいます。
年の瀬、なんだかんだやること多いですよね。

でもそんなとき、部屋においてあるこれを見ると、やはり自力で完全に生きれているわけではないんだから無理しないでおこうと改めて思います。



これで大体半月分。
ピルケースに入りきらないごっつい免疫抑制剤の残りと睡眠導入剤なども別にあります。

ネフローゼの人はみんなこのぐらい飲んでるんでしょうか。
僕は少ないほうなんですかね…。

生まれ持った体質というものがあります。

僕は医者ではないし、医学のことも分からないけど30年生きてきた経験と感覚で人によって体力の違いにだいぶ差があることを知っています。

アレルギー体質だったり喘息持ちだったり。
それは仕方のないことです。

だからある人には必要のないものでも、別の人にとってはとても大事なものがあったりします。それは薬です。健康な人には必要ありません。

花粉症の人は花粉にアレルギー反応をしてしまうので、それを抑えるためにそれぞれの考えから人によっては免疫力を高める良いものを食べる、体力をつける運動をする、環境がいいところに引っ越す、などの方法を取るかもしれません。

でも、それでは治らない人も沢山いるし、現実的に今の生活をできるだけキープさせながら体を楽にしてくれるものが薬です。

できれば薬なんて誰も飲みたくないですよね。
健康で体力があり、花粉なんかにはびくともしない丈夫な体を持っている。
ストレスなんて溜め込まない朗らかな生き方をしたい。

しかし、与えられた自分の体が生まれながら弱く、いくら健康に気を遣い努力しても自前の体力だけでは健全に生きることができない人もいるわけです。

薬を飲んで花粉症が楽になる。
それは必要以上に花粉に過剰反応してしまわないように薬が助けてくれているのだと思います。

ネフローゼだってそうです。
体が誤反応して暴走しないようにステロイドが(力ずくでかもしれませんが)抑えてくれる。

薬で病気は治らない。そんなことはわかっています。

薬は体だけでは対応できないときの援軍なわけで、健康という勝利を勝ち取る為の攻防が圧倒的不利な時に投入されるものです。

どんどんと体勢が良くなってきて、ここまでくれば援軍がなくても勝利できそうなほどの戦況になれば薬の役目は終わり、残りは健康に向かって自力だけで突き進めるのです。

健康な人にとって薬は悪いものでしかないのでしょう。
体に十分備わっている力に上乗せをするように、効用の強い薬を処方すれば、健康な体はバランスを失って暴走したり、持て余した必要以上の力で別の箇所を攻撃し始めてしまうかもしれない。

だから薬を減らすタイミングや止めるタイミングももちろん重要です。

しかし、病人にとって薬が必要なのは間違いありません。

何年か前に、ライフスペースというカルト新興宗教が事件を起こしたことがあります。
医者の警告を無視して入院中の患者を運び出し生命維持に必要とされる医療措置を何ら施さずに放置し死亡させました。

言ってる本人に悪気はないとしても、病気なので仕方なく薬を飲んでる人に対して「薬は必要ない」と言うのはどうなんでしょう。

そういう人って結構います。

グルこと高橋弘二がライフスペースの信者であった病人の家族に「病院のおもちゃにされてしまう」「治してあげるから連れてきなさい」と言い放ったのと大した違いはありません。

シャクティーパットのかわりに健康食品を勧めてきたりする。

僕がミイラ化しても、僕の家族に「彼はまだ生きている」カルマが抜けていく状態でありそれが「定説」です。と言われてもね。





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バブアーは洗濯できない服として有名です。
120年に渡る歴史があり英国王室御用達という品質。値段もそれなりにします。(詳しくは公式ホームページで)
デザインもとてもかっこよく寒くなってくると毎日のように本当は着たいのだけれど着れない。。

その一番の原因はやはりニオイでしょう。
最近のオイルドジャケットはだいぶオイルのニオイもないようなんですが、数年経つとどうしてもにおって来ると思います。

普通の服だって洗わないとくさくなりますよね。
むしろオイルの強いにおいで別の色々なにおいを隠しているような気もします笑


不衛生だけどこの服の場合仕方ないんですね。
品質表示も、水洗いまで含めてすべて×。

ワックス入れ替え(リプルーフ)や専用工場でクリーニングもしてもらえるようですが、できれば洗濯まで自分でやってみたい。ということでいろいろ調べてみたら、ネットで情報が沢山出てきます。

でも大成功!って感じで終了しているものは余りありませんでした笑

だから今回私もチャレンジするんですが大成功するとは思っていません。


今回の目標

1 オイル(ホコリ込)のニオイを抑える。
2 オイルを取りきらず色味をできる限り元の状態のままにする


一昔前は革製品も洗濯ご法度だといった雰囲気だったようですが、最近はレザージャケットやライダースもじゃぶじゃぶ洗えることがわかり自宅で洗っている人も多いと思います。

レザーを洗うときの問題は洗い方とアフターケアなんですね。(スエード、ヌバックなどは未だにブラッシングと汚れ防止の専用防水スプレーでの対応ですが。)

バブアーは雨風に強いタフな服です。水洗いすると何がダメなのかというとオイルが落ちてしまうからでしょう。生地が痛むからってことでないと思うんです。
デニムも洗うと色落ちしますよね。

もちろん丸洗いするとオイルコーティングが落ちてジャケット内側にまで油が染みてしまうとは思いますが、そこまで気にすることはないと思います。あのニオイが無くなるならば、直接白いシャツや、いい素材の服を中に着込めないといった支障はどうってことありません。

今回用意したもの

1.粉洗剤
液状洗剤でもいいと思ったのですが、家に余っていた粉状のものを今回は仕様。
できるだけ殺菌消臭をしてもらいたいため。
私はアタックを使用しましたがなんでもいいと思います。
ちなみに革製品の場合はアクロンなどオシャレ着洗い専用の優しいのを使用します。


2.消臭粉<
今回の目玉。デオラフレッシュ。これがどれだけ活躍してくれるか期待しています。雑菌消臭効果のあるものといえば、漂白剤や食器用洗剤ですが、それでは生地が痛みすぎる危険があります。これは消臭除菌のみを行い洗浄効果はないので調度いいと思います。期待大。


3.ハンドタオル2枚
捨ててもいいようなもが2~3枚あると便利だと思います。
相手はオイルですからね。


4.バケツ
本当は2個あると脱水時などに便利だと思います。
お風呂や洗濯機で洗うとオイルでベトベトになりそうだったのでバケツを使用しました。


5.ワセリン
今回の目玉その2。ヴァセリン(大)368gがほぼまるまるあったので使ってみようと思います。
本当はオリジナルのバブアー専用のワックス缶がいいのですが改めて注文するのも面倒ですし、もし今回成功したら、気軽に洗濯&オイルコーティングができるので実験という意味合いが強いです。だけど直接人間の肌に塗っても問題のない商品ですし石油系だし、臭いも少なくベトつきも少ないので、ひどい結果にならないことを願ってます。メインで塗ってこうと思います。


6.革製品用オイル
ワセリンだけだと少し不安なので、気持ちワセリン(ヴァセリン)に混ぜてみようと思っています。あまり意味はないかもしれません笑
一応これです。革の達人


7.エッセンシャルオイル
無印で買ったアロマ/エッセンシャルオイル(ひのき)が残っていたので洗濯後にオイルを塗る時に少し混ぜようとしています。臭い消しという意味があります。


8.紙コップ
オイル調合用カップとして。

※5,6について。あまりにも変則的でせっかくこのページを見てくれた人でも二の足を踏んでしまう可能性があるので、オリジナルのバブアーオイルを紹介しておきます。
バブアー barbour 純正オイル



これを5,6の代わりに使用する方が良い結果に繋がるかもしれません。しかし、参考にして頂けるとしても水洗いもする訳なので、あくまでも自己責任でお願いします。





まずは実物

ネフローゼ4年目のブログ-Barbourにおい消し


写真が悪くてすみません(iphone4青カビカメラ、カメラアプリ)。色もよくわかりませんね。そもそもオイルコーディングの服は写真写りが悪くて色ムラが強めに見えるというのもありますが、だいぶ古いものなので実物もそんなに綺麗ではありません。個人的には好きなんですが、全然興味のない人からしたらただのボロ作業着ですね笑

ニオイはかなりあります。
完全にニオイを取るには完全に油を取り除かないとダメですがオイルドジャケットなんだからオイルのニオイがしない訳ありません。完全なオイル抜きをしたらそれは別の服です。でもやろうと思えば簡単だと思います。洗いまくってオイルを落とせばいいだけです。

バブアーが発しだすオイルのニオイって蝋燭(ロウソク)とかクレヨンのような感じなので、それだけならまだいいのですが、オイルが経年劣化(酸化)し、ホコリも巻き込んで雑菌が繁殖しているのでしょう。今回の洗濯ではそれらをできるだけ取り除きたいわけです。カビの臭いっていうのかな、古いものが醸しだす臭さみたいのがあります。

以前友達と遊びに行ったとき、その友達が自慢気に着ていた、10年以上前に購入したというビデイルBedale(バブアー)から発していたニオイに引いた覚えがあります。がわたしのバブアーもそれにそっくりの香りがするのです笑

彼いわく昔はイギリスのBarbour社に送らないと修理・リプルーフなどしてもらえなかったんだそうです。
(へぇーそうなんだあ、でも全然こんな服いらないなあ)とかそのときは思っていたんですけどね。。


それでは開始です。

粉洗剤を溶かした水に浸してもみ洗いします。
これだけだと少し足りない気がしたので、気持ち漬け込みます(20分程度)

数回すすぎます。
このときに消臭粉を混ぜてすすいでいきます。

すすぎ2回目のとき。
水はドロドロとしています。色も写真より黒っぽくてワックス汚れが取れている気がします。
ネフローゼ4年目のブログ-Barbour洗濯



4回目くらいのときには爪の間まで油まみれ。この爪でこのバブアーを着てたら完全に浮浪者です。
ネフローゼ4年目のブログ-Barbour_wax抜き

数回(私の場合は数分のすすぎを6回)洗っているとすすいだ水の色がだんだん透けてきます。
ここまで来たら完全にオイルを取りきりたい!という衝動にかられますが我慢して、多少べとつく程度でも汚れがほぼ落ちたら妥協して脱水作業に入ります。

本当は洗濯機で脱水したいのですが、オイルを完全に抜いていないので洗濯機がベトベトになるのが怖いというのもあってバケツをもう一つ用意して絞っていきます。

干します。
絞りが甘く水滴が落ちるてくるのでお風呂場に吊るします。
ネフローゼ4年目のブログ-Barbourオイル抜き


ここも多分今回の実験のポイントなのですが完全に水気を取りきらないうちに新しいオイルを入れようと思います。オイルを抜ききると元通りにならない、ということもありますし、元のオイルがまだ乾き切らないうちに新しいオイルと混じり合わせたいからです。

オイル調合。

ワセリン(写真左)を溶かします。あまりベトベトにしたくないので少量に。といってもリプルーフ時にバブアーWAX缶1缶でショート丈ジャケット一着分ということらしので100グラムぐらいは使います。(※オイルが足りなそうな気がして結局2度塗りしてます。合計200ミリほど使用しています。)
ここで無印のアロマオイル(写真右の小さな瓶)も調合させます。
革用オイル(写真真ん中)はほんと少しだけ入れました。10グラムくらいですかね。多分意味ありませんでした。
ネフローゼ4年目のブログ-バブアー臭い取り



紙コップなどに入れて電子レンジで溶かします。※水を少量入れると溶けやすいです。

ネフローゼ4年目のブログ-バブアーホコリ



下の写真の色の薄いところが乾き出している状態。思ったよりもオイルが抜けています笑
$ネフローゼ4年目のブログ-バブアー洗濯



それをタオルなどに染み込ませ塗っていきます。
$ネフローゼ4年目のブログ-Barbour_カビ




そして全体を塗ったら少し干して状態をチェック。
塗りが甘かったときのために、先ほどの調合オイルは少しとっておきます。

あとは乾くのを待つのみ。

※気になって何度も乾きを確認していると、服の内部のナイロン部分がベトべトなのに気が付きました。この部分を食器用洗剤でこすり洗いもしました。乾くと気にならない程度だったかもしれません。種類によってはナイロン部分のないバブアーもあると思います。


約半日置いて生地にオイルが馴染んできたので、全体を見ながらオイルが少なく感じたところに塗りなおしました。



これで完成です。

$ネフローゼ4年目のブログ-バブアーオイル抜き



結果

成功だと思います。
第一目標の臭いもかなり無くなりました。無臭といっても大量のワセリンを塗りこんでいるのでワセリンのニオイというかワックスぽいニオイはします。埃ぽいニオイは消えたようです。エッセンシャルオイルの香りはあるようなないような感じ。

第二目標の色味ですが薄くはならず寧ろ濃くなったようです。これも大変満足しています。
写真では光の反射などで色ムラがあるように見えますが実物は綺麗に塗れていると思います。心なしかサラサラしているようです。
オイル乗りがどの程度持つかはいまのところわかりません。


サイズにそれほど変化はないと思いますが、縮むというよりも生地がシャキッと引き締まったように思います。色味の問題なんでしょうかね。でもダルダルになったり、へなってしまったという感じは全くありません。


今回洗濯&オイルを塗り直すという作業をしてみて感じたのが、オイルの量ですね。たぶん出荷時はものすごい量のオイルを染み込ませてあるのでしょう。そりゃあオイル臭くなります。そしてベトベトしても仕方ないなあ、と思いました。

次回もし自分でリプルーフするとしたら、バブアー barbour 純正オイルを買って塗り足していこうと思います。


バブアーに禁物の洗濯。そしてワックス代わりにワセリンというかなり変則的なことをしましたが、ニオイが気になってタンスの肥やしにしているくらいなら、いろいろとやってみるのもいいかもしれませんよ。DIY精神で!


しかしあくまでも参考までに。もしもお試しする場合は自己責任でお願いします。

今後、このバブアーがどんな風になっていくのか投稿していこうと思います。
ヴァセリンが酸化したりカビたらそれも報告します笑
がそうならないようにさくさく塗り直していこうかな。

やはり楽しくていい服です。


↓約1年経ってしまいましたが洗濯後の経過を投稿しました
【Barbour洗濯後の変化】 2014-10-10




ブランド物の服なんて自己満足に過ぎない、ってネットなどでよく言われてたりします。
生地がよくない。機能的ではない。耐久性がない。などなど。

でも自己満足しないでどうするんだろう。
自分だけ満足していればそれでいい、ってことはたくさんあります。

例えば私の彼女について、他人がどう思おうと、不細工な女だと思われようと、私が彼女のことを可愛いと思って愛していればそれでいい。むしろそれがとても重要です。

人にどう思われようと、私は彼女が大好きで満足しているのです。

人に羨まれる美女と付き合っていてもその子のことを好きでなければ恋愛関係は築けません。

ブランドの服だってそうです。金額だけで物の価値をどうこういうのは安直すぎます。

ただのTシャツに見えて実はちょっとした手が加えられていている物とかもあります。
縫いが細かいとか、袖の切り返しが違っていたり。

そういうのって他人にどう思われるとか、見る人が見ればわかるから、とかではなくて自分の中で幸せな気分になれるTシャツな訳で、そういう服を選んでユニクロのTシャツを着るときとテンションが全然違ったりする人もいるのです。

朝に服を選ぶとき。
これしか無いなあ、これ気に入ってないんだけど仕方ないなあ、ユニクロだから誰かと被るかなあ、、、とかなるのではなく、よし!今日の気候ならあの服が着れる!てなる。なんとなくそういう安心する感覚わかるでしょうか。

例えば、下着とかは特にそうなんですが職場でトイレに入ったときに着古したダルダルのパンツがズボンから出てくると情けない気分になります。

何気なく履いていた靴下が出先で靴を脱ぐタイミングがあって露出したとき。破れかかっていたり毛玉だらけだと恥ずかしいし、なにより情けない気分になりませんか。

ああ、だめだなあ、しっかりしないと。。ってなります。

人に見られなければ穴が空いた靴下でも構わないや、今まで毛玉なんて全く気にならなかった。。という自分のだらしなさへの反省です。

家に帰ってきて靴下を脱いだときにも、まだ新しい先日買ったばかりのものだったりすると、自分は一応がんばってたんだな、だらしなくならないように小奇麗にしていようと務めていたんだな、と安心します。

私がブランドの服を着るときってそれに似ているんです。

ちょっとした瞬間に自信に繋がるというか、自己満足がその日の気分を少しだけでも高めてくれる時があって、その瞬間が大事だし、そういう感覚が好きなんです。

値段や性能で言えばシルクよりナイロンのほうがいい。見た目もたいして変わらない。
だけど、自分が着てみて満足する着心地はシルクって人は多いはずです。

洗濯物を取り出して干すときに丁寧に扱ったりする生活態度にしたってナイロンとシルクでは変わってくる。面倒だといえばそれはそうです。

値段が高い。扱いが面倒。それを踏まえて自己満足できる物を優先して選ぶ。

その結果ブランド物に行き着く人がいるのは何も変ではないし、値段が安い、扱いが楽。というのを優先して衣服を買ったって問題ありません。

どちらにしろ自己満足することが大事だと思います。

私個人では、腕時計は安くてもカシオのデジタルウォッチが大好きです。
人にどう思われようと1500円のカシオがカッコイイと思うし満足してます。
150万のフランク・ミュラーよりも断然カッコイイと思います。
ちなみにこれの緑枠のやつです。 F-91W-3【海外モデル】
落としても落ち込まない笑

久々にどハマりする曲があって、知ってから4日で50回は聞いてます。

映画にしろ音楽にしろ、もちろん人にしろ、出会いって素晴らしい。

自分にとって特別な何か。なんとも言えない多幸感に包まれてこんな音楽を作ってみたいとか、この人がそばにいてくれるだけで他には何もいらないと思えるような出会いがある。

人によって好みは違うから、ある人にとってはとても大事だったり大切な物や事柄も、別の人にとってはなんとも思わなかったり寧ろ嫌いだったりするのって当たり前だけど不思議な事だし少し悲しいです。

そんなことを考えてたら寅さんのことを思い出しました。

映画「男はつらいよ」の中で(何作目かは忘れました)寅さんがある女性に出会います。
その女性はお金がなくその晩の宿代もありません。

哀れんだ寅さんは彼女を自分のとっていた宿に泊めてあげるのですが、その晩、部屋に敷かれた布団を見て彼女は服を脱ぎ出します。

自分の体でしか礼ができないというわけです。
慌てて寅さんはそういうつもりで優しくしたわけじゃないよ、と服を脱ぐことを制止します。

「だけどこんなことでしか恩返しできませんので・・・」

それを聞いて寅さんは言います。

「俺の故郷にな、ちょうどあんたと同じ年頃の妹がいるんだよ。もし、もしもだよ、 その妹がゆきずりの旅の男に、たかだか二千円ぐらいの宿賃でよ、その男がもし、 妹の体を何とかしてぇなんて気持ちをおこしたとしたら、俺はその男を殺すよ」

10年以上前に観た映画なのでセリフははっきり覚えていませんがこんな感じのシーンがありました。

深く考えず誰かを酷く扱ってしまうときがあります。でもその人は誰かの大事な大事な、特別な人であるはずです。

深く考えず何かをバカにしたり文句を言ったりしてしまうこともあります。
でもそれも同じで、誰かにとってはとても大事な「何か」だったりする訳です。

私もあなたもそうなのかもしれない。
自分自身の心を酷く痛めつけてるときがあるはずです。

でも、私やあなたのことを大事な大事な、特別な人だと思ってくれてる人がいたりする訳です。

そういう意味でも自分のことを傷めつけないって実は大事なことですね。