火星大接近にちなんで
もう少し、「怒り」について触れたいと思います。
 
怒り、火のパワーを「どこ」で使うか。
このことは、人類全体のテーマでもありました。
 
今、火のパワーは日本において民族レベルで進化の道を進んでいます。
ようやくわたしたちは、火のパワーを扱いなれてきたのです。
 
火のパワーを自分の真実を生きることに
使うことができるようになっています。
 
関連記事 火星の進化 真実の自分を生きる
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自分の真実を生き始めるとNOということができるようになります。
自分の考えを伝えることもできます。

自分の真実にあっていないことにNOということは、
自己信頼を獲得し、それは創造性(太陽)の道を開きます。
 
怒りやNOということを恐れ、表現できず
火星のパワーを無意識に制限してしまうと
創造性や行動力、健全なパートナーシップが失われます。

内なる火星パワーをどのように扱うか
それは、人類が「火」を手にした時からの
「テーマ」でもあるでしょう。

人類は「火」を持ったことで
進化したとも言われています。
 
ギリシャ神話では
未熟な人類に「火」を渡したのは
「プロメテウス」だと伝えられています。
 
火星の神様ではありませんが、
今日は、プロメテウスの物語をご紹介します。

【プロメテウスと人間と火、そしてパンドラの箱】
プロメテウスは
かつての宇宙大戦争ティタノマキアの
生き残りの巨神です。

プロメテウスという名は
「先に考えるもの」という意味を持つ名で
遠い未来も見通すことができる賢い巨神でした。

プロメテウスは
大神ゼウスの命により「人間」を作ります。
(人間の創造は他にもいろいろな神話があります)
 
赤土をこねて人間をつくると
そこにゼウスが「命」を吹き込み
プロメテウスは「知恵」を授けました。

そのとき、ゼウスはプロメテウスに
人間に「火」だけはやってはいけないと言いつけました。
 
プロメテウスは
人間にいろいろなことを教えました。
 
家や道具をつくること、
地を耕して種を蒔き
実が熟したらそれを刈り取って臼で引いて
粉にすること、
牛や馬や羊を飼いならして
乳をしぼったり、毛を布にすること
そして、言葉を教えたりもしました。
 
しかし、火を持たない人間は
食べ物を焼くことも煮ることもできず
冬になれば寒さにふるえるばかりです。
 
プロメテウスは
人間をとても愛していました。

火を与えてやりたい気持ちでいっぱいでしたが
ゼウスのいいつけを破れば
どんなひどい罰を受けることになるかわかりません。
 
しかしプロメテウスは
ゼウスの言いつけを破り
人間に最後の贈り物として火を与えることを決意しました。
 
プロメテウスは
人間に火を与え、その使い方を教えました。
 
肉のあぶり方、
パンの焼き方
鉄を溶かして道具を作ること
木と木をこすって火をおこすこと。
 
こうして、人間はみるみるうちに
力をつけていきました。
 
さて、このことがゼウスに知れないことはありません。
カンカンに怒ったゼウスはプロメテウスを呼び出し、
人間どもは皆殺しにしてやるとどなりつけました。
 
プロメテウスは静かに言いました。
「あなたに罰せられることはわかっていました。
それでも、わたしは人間に火を与えずにはいられませんでした。
もうあなたは人間から火をとりあげることも
人間をほろぼすこともできないでしょう。

あなたに滅ぼされたティターンのあだを打つために
大地は巨人を生みだすでしょう。
その時、あなたがたを救うのは
あなたと人間の間に生まれるたくましい英雄です。
それでも、人間をほろぼしますか?」
 
それを聞いたゼウスはますます怒って
罰としてプロメテウスをコーカサスの山に縛りつけました。
 
未来を見通すことができるプロメテウスは
ゼウスがいつまでも神々の王としていばっていられない秘密も
知っていました。
 
ゼウスはプロメテウスに
秘密を教えてくれるなら鎖をほどいてやると言いましたが
プロメテウスはきっぱりと断り、
さらにひどい拷問を受けることになります。
 
ゼウスは次に人間を苦しめることを考え
美しい女をつくり、人間に送ることにしました。
 
その女の名は「パンドラ」。
この名前を聞いたことのある方は
多いでしょう。
そう、『パンドラの箱』で有名ですね。
 
このお話にもいろいろなパターンが
言い伝えられていて
どのお話しがもともとのお話なのかわかりませんが
今回はプロメテウスのお話しをチョイス。
 
パンドラは
あらゆるものに恵まれたものという意味です。
 
ゼウスはパンドラに息を吹き込み
アフロディーテから男性を魅了する美しさを
ヘルメスからずるがしこさと大胆さを
アテナは女性の仕事を
そして、けして開けてはいけないという黄金の箱が贈られました。
 
パンドラは黄金の箱ともに
プロメテウスの弟エピメテウスのところへ連れていかれ
エピメテウスはパンドラの美しさに夢中になり
ふたりは結婚しました。
 
さて、気になる黄金の箱。
けして開けてはいけないと言われれば
開けたくなるものです。
 
実は、中に入っていたのは
病気、ぬすみ、ねたみ、憎しみ、悪だくみなど
人間を苦しめる悪でした。
 
人間を愛するプロメテウスは
これらの悪が人間の間にはびこらぬよう
箱の中に閉じ込めておいたのです。
 
好奇心に負けたパンドラは
その箱を開けてしまいます。
 
箱から閉じ込められていた悪が
人間の世界に飛び出していきました。
 
さすがに怖くなったパンドラは
あわててフタをしめました。
 
すると中から「わたしも外に出してください」と
弱弱しい声が。
 
パンドラがおそるおそる
「あなたは誰?」と聞くと
「わたし、希望よ」というやさしい声が。
 
考え深いプロメテウスは
ゼウスが人間を苦しめたときのことを考え
この箱に希望も入れておいたのです。
 
こうして希望が最後まで人間のそばに残り
希望と勇気を与えることになりました。
 

◇◇◇
『プロメテウスの火』は
人類の進化、文明の発達に大きく貢献しているのと同時に
扱いきれない強大なパワー(原子力など)として暗喩される言葉でもあります。
 
火そのものが「悪い」わけではありません。
その扱い方が問われてきました。
 
この力を制限をせずに表現(インスパイア)すること、
創造性として活かすことがわたしたちにはできます。
 
火は影響力でもあります。
怒りも含め、人は何かに影響することを恐れます。
それは、パワーによる支配を恐れるからです。
もう支配のパワーは書き換えられました。

怒りを表現すること、
火のパワーを扱うには
自分自身、相手(世界)への信頼がいります。
 
そして、わたしたちには
この内なる火のパワーを活かせる知恵と希望があります。
 
プロメテウスは
与えた火によって人間が手に負えないものを創りだすことも
知っていたでしょう。
 
そして、それをのりこえる希望をも
与えています。
 
 
火は、時にすべてを焼き尽くす力でもあり
時に豊かな暮らしを創りだす力であり
自分自身や愛する人やものを守る力、
行動力、勇気、NOという力にもなる「火」のパワー。
 
それは、自分自身の真実を生きる力。
 
それは、わたしたちのいのち(生命力)とともに寄り添っているもので
あるものをなくすことはできません。
 
わたしたちには
怒りを表現する信頼と
火のパワーを使う知恵と希望があるのです。
 
今、さそり座の木星は信頼を
みずがめ座の火星は、
共同体で地球の希望をひらく創造性への道を開いています。
 
 
◇◇◇
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