yogini nemu のブログ。

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インド古来のヨガの智慧を
お伝えしてゆきます✨

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✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨✨

ॐ 

योगेन चित्तस्य पदेन वाचां।

मलं शरीरस्य च वैद्यकेन॥

योऽपाकरोत्तं प्रवरं मुनीनां।

पतञ्जलिं प्राञ्जलिरानतोऽस्मि॥

 

yogena cittasya padena vācāṁ

malaṁ śarīrasya ca vaidyakena

yo'pākarottaṁ pravaraṁ munīnāṁ

patañjaliṁ prāñjalirānato'smi


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クラスの前によく唱えさせて頂く、
" Invocation to Patanjali "
(動画は唄バージョンです)
 
Patanjali(パタンジャリ)とは、
世界最古のヨガの書物とされる
" Yoga Sutras(ヨーガ・スートラ)”
を書いた先生の名前です。
 
このマントラでは、
パタンジャリ先生がわたしたちに書き残してくれた
ヨガの3つの主要な効果について謳われています。

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🌿 3 major benefits of Yoga 🌿
 
① yogena cittasya
purifing the mind.
内側の意識の浄化。
心の病を取り除く。
状況が悪い時も心を穏やかに保つ。
 
② padena vācāṁ
develop your personality.
improve communication skill
to help others.
よい社会性を持つ。
コミュニケーションスキルをよいものにする。
この世で生きてゆく上での規律を学ぶ。
YAMANIYAMA)
 
③ malaṁ śarīrasya
removing physical inpurity.
身体の不純物を取り除く。
身体の病を取り除く。
天気や外側からの影響に左右されない。

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そして、
この " 順番 " にも意味があり。
 
③ 身体の状態がよくなり、
健康な肉体があれば。
     ↓
② 身体の苦しみがない分、
社会や周りの人に貢献しやすくなり、
周りの人との関係性もよくなってきます。
     ↓
① 身体が健康になり、
周りの人とうまく付き合えるようになることで、
心の健康も手に入れることができます。
 

という順番です。




マントラは
意味がわからなくても音の響きが心地よく、
手を合わせてマントラを聴くだけで
神聖な気持ちになる方もいるでしょう。
 
しかし、
だんだんマントラを覚えてきたならば、
その意味を知ることがとても重要です。
 
この Invocation to Patanjali のマントラを 
唱えることで、ヨガの練習や勉強をする目的を
いま一度リマインドすることができます。
 


 
もしヨガを実践しているのに、
だんだん身体の調子が悪くなっていたら?
怪我が増えていたら?
 
もしヨガを実践しているのに、
だんだん周囲の人や社会との繋がりが
悪くなっていたら?
 
もしヨガを実践しているのに、
不安や恐怖、怒りや嫉妬の感情に
蝕まれていたら?
 

このマントラで言うヨガの恩恵からは
真逆の方向に進んでいることになり、
あなたの練習や勉強はヨガの本質から
外れていってしまっているのかもしれません。

 

練習を一生懸命やっているのに…
勉強を一生懸命しているのに…
おかしいな?と気づいたならば、
自分の練習方法や勉強していることが
ヨガの本質から遠ざかってしまっていないか、
確認してみるよい機会なのかもしれません。
 


このように、マントラは
音で唱えるだけでなく、その意味を知り、
内容にfollowしてゆくことがとても大切です。
(follow = 従う、ついてゆく)


 もし日々耳にしているマントラがあれば、
「どんなことを言っているのかな?」と
調べてみるのもいいかもしれません🌸





きょうも長い文章を読んで頂き、
ありがとうございました。


なにかお役に立ちましたら
幸いです。namaste🙏🏻✨



 
nemu

ヨーガ哲学の教えのなかに、

ヨーガ八支則と呼ばれる段階があります。
 
꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖° ⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

YAMA … social discipline 社会的に守るべきこと。

NIYAMA … personal discipline 自分自身に守るべきこと。

ASANA … physical discipline 身体的規律。

PRANAYAMA … breath control 呼吸のコントロール。

PRATYAHARA … biggner meditation 内観が始まった状態

DHARANA … intermediate meditation 幾つか集中の対象がある。

DHYANA … advanced meditation 1点に集中する。

SAMADHI … peacefulness, be one 完全に溶け込む。

(対象そのものになるのでmeditationの段階でもなくなる)

꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖° ⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°

 
わたしたちがスタジオなどで行なっている
ポーズを取るヨーガは3つ目の "ASANA" であり、
その前に "YAMA" "NIYAMA" という規律がありますが、
それを知らずに "ASANA" からヨーガの世界に
入る方が圧倒的に多いと思います。
 
というわたしもその中のひとりで、
"ASANA" ばかりに執着してしまい、
怪我をしてしまったり、人を羨んでしまったり、
ヨーガをしているのにむしろ心の平穏から
離れていってしまうような経験もしました。
 
でもそんな時期があったからこそ
哲学の重要性に気づけたのも事実で、
いまはその経験にも感謝をしています。

 
きょうは "NIYAMA" の中の "タパス" について
すこしお話させて頂きます。
 
"タパス" にはもともと、
"焼く" "熱を生み出すなどの意味がありますが、
苦行」「努力すること」などと
訳されていることが多いです。
 
その "タパス" にも
3種類のタパスがあります。

① サトヴィック(純性)
② ラジャシック(動性)
③ タマシック(暗性)
 
① サトヴィック(純性)なタパスとは?
辛抱しているという力みがなく、
自然とそれを行なっている。
行動していてもまるでなにかの一部として
動かされているように感じる。
現象の一部として生きている。
 
② ラジャシック(動性)なタパスとは?
なにか期待を持ってそれを行なっている。
結果に期待し、欲を持ってなにかを行なっている。
他人に自慢するためにその行為を行なっている。
 
③ タマシック(暗性)なタパスとは?
自分を苦しめるような辛抱。
誰にもなにも言われていないのに、自らを罰し、
自分を苦しめるような行為をする。
 
さて、あなたが行なっている
「苦行」「努力」「修練」は、
どれに当てはまりますか?
 
 
"タパス" には
さらに3つの区切りがあります。

① 体のタパス
② 言葉のタパス
③ 心のタパス
 
きょうは②の「言葉のタパス」について、
わたしが心に留めているヒンドゥーの諺を
紹介させて頂きます。
 
सत्यं ब्रूयात् प्रियं ब्रूयात्
satyam bruyat priyam bruyat
「真実を語れ、快きことを語れ」
 
そして、真実であっても聞く人が
快く思わないことであれば語るべきではなく、
快い言葉でも、それが真実でないならば
語るべきではない、という意味があります。
 
もし、あることが真実ではあるけれど、
相手を深く傷つけてしまう恐れがある場合は、
表現の仕方を工夫し、すこしでも人を傷つけないように
配慮すべきである、という言葉です。
 

振り返ればきっと今までの人生の中で
わたし自身もたくさんの人を
心無い言葉や態度で傷つけてきただろうと思います。
 
過去は変えることはできませんが、
せめてこれからの人生においては
言葉のタパス」を意識することにより
なるべく不用意に人を傷つけてしまうことのないよう
気をつけたいです。

 
きょうは「タパス」について
すこしだけですがお話させて頂きました。
 
哲学のお話は、
はじめはすこし難しく感じたり、
「なんのことを言っているのだろう??」
とよくわからなかったりするかもしれませんが、
必要な時期が来るとふいに潜在意識に
入っていた言葉が浮かんできたり、
「このことを言っていたのか!」と
理解できる日がやってきたりします。
 

必要な時に、
必要なことが起こります。
 
では、また◎
 
 

namaste🙏🏻💛
nemu
 
 
お伺いする悩みの多くに、
「人間関係」があります。
 
家族との人間関係、
パートナーとの人間関係、
友だちとの人間関係、
仕事での人間関係など。
 
自分の価値観が正しくて、
ほかの人にも自分と同じ価値観であってほしい、と
近い間柄であればあるほど思ってしまいがちですが
世の中に、自分と似ている価値観の人はいても、
「まったく同じ」という人はいません。
 
共通点・共感できる点が多い人もいれば、
まったくと言っていいほど相容れない人もいるし、
ある時期お互い共鳴しあい、共に過ごしても、
お互いが成長してゆく過程で価値観が異なってゆき
(もしくは実は異なっていたということに気づき)
離れていくケースもあり。
 
それは、
ごく自然ななりゆきとも言えます。
 
食べ物や、服の好みが
子どものときと大人になってからとでは違うように
自分の在り方や、どういう人と一緒にいたいのかも
自分自身の成長と共に、変わってゆきます。
 
また、職場環境などで、
どうしても自分と意見の合わない人と
多くの時間を共に過ごさなければならなく、
ストレスを抱えている方も多いことでしょう。
 
 
きょうはヨーガスートラ
第1章 第33節をご紹介したいと思います。
 
世の中には4つのタイプの人がいて、
そのそれぞれのタイプの人との
付き合い方について書かれており、
ヨーガを学ぶ人以外にも、非常に役立つ考えです。
 
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
 
YOGA SUTRAS 1-33
maitrī karuṇā mudito pekṣāṇāṁ
sukha duḥkha puṇya āpuṇya viṣayāṇāṁ
bhāvanā taścitta prasādanam
मैत्रीकरुणामुदितोपेक्षाणां
सुखदुःखपुण्यापुण्यविषयाणां
भावनातश्चित्तप्रसादनम्॥३३॥

 

 

他の幸福を喜び 不幸を憐れみ 
他の有徳を欣び 不徳を捨てる
このような態度を培うことによって
心の乱れなき静澄を保つ。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
 
4つのタイプの人とは。
SUKHA ... 幸福な人
DUHKHA ... 不幸な人
PUNYA ... 有徳の人
APUNYA ... 不徳の人
 
そしてその付き合い方とは。
 
SUKHA 幸福な人 には…
友愛を。妬んだり嫉妬したりせず、
人の喜びを自分も喜べるように。
 
DUHKHA 不幸な人 には…
慈悲深くあれ。憐れみの心を持ち、
もし手を貸すことができるなら、それをせよ。
 
PUNYA 有徳の人 には…
徳の高い人にあったら、
羨んだりおとしめようとすることなく、
それを讃え、自分もその人の良いところを見習う。
 
APUNYA 不徳の人 には…
邪(よこしま)な人とは距離を置く。
忠告もする必要もなく、無関心の態度を取る。
 
● 4つの心がまえ
① friendship 友愛 (慈)
② sympathy 同情 (悲)
③ joyfulness 欣喜 (喜)
④ apathy 無関心 (捨)
 
この4つの鍵🔑を常にポケットに入れておき、
相応の鍵を相応の人に用いることができれば、
常に心穏やかに過ごすことができると、
このスローカは伝えています。
 
 
わたし自身はというと、
最近はこのようなヨーガ哲学の教えに加え、
朝晩の瞑想が自分自身の心の状態の分析に
非常に役立っていると感じます。
 
瞑想の時間が長くなってくると、
自分の内側で起こっていることと、
外の世界 (現実世界) との差に、
ギャップを感じることもありますが、
そのバランスを取ってゆくのがまた
"practice(修練・実践)" なんだなぁ
と感じているこの頃です。
 
 
なにかみなさんの
お役に立ちましたら幸いです。
きょうもよい一日を🌈✨
 
 
 
namaste🙏🏻✨
 
 
 
 

2020年を瞑想で終え、

2021年を瞑想で始めることができました。

 

現在わたしが行なっている瞑想は

「無」になることはまだ程遠いというか

そこを目指してはいなくて、

座っているとふつふつと湧いてくる

自分でも気づいていなかった感情と

向き合う作業です。

 

その感情に対してどんなアクションを起こすか、

瞑想中にメモを取ってしまいたくなるほど、

新しい考えや発想、今為すべきことなどが

無限に溢れ出てきたりします。

 

2021年は

そんな新年の幕開けでした。

 

その後わたしの東京の家族である

FLOW ARTS YOGA のお師匠のもとにゆき、

初詣をして、そのあとアーサナの自主練習、

呼吸法、短い瞑想を行って、菜食料理を頂き、

気持ちよく新年を迎えることができました。

 

 

物事すべてに

「Ha(陽)」と「Tha(陰)」

両方の要素があります。

 

今回わたしはコロナのせい、もしくはおかげで、

実家に戻る選択はせず、東京に残りました。

 

お正月を家族と共に

過ごすことは叶いませんでしたが、

2020年を静かに瞑想で終え、

2021年を瞑想から、静かに心整った状態で

迎えることができたわけです。

 

これはひとつの例ですが、

このように片方の面だけ見ると、

すこしネガティブなように思える物事にも

必ずポジティブな面も隠されているのです。

 

もしくは、

そのときネガティブでしかなかった事柄も

のちの成功に繋げることができるならば、

ポジティブなことだったと受け止めることが

できるようになります。

 

前述した通り、すべての物事に

「Ha(陽)」と「Tha(陰)」の性質があるので、

ポジティブな事だけ起こる人もいなければ、

ネガティブな事だけ起こる人もいません。

 

ただ、そのどちらにフォーカスして

そのどちらを向いて生きるのかで、

人生(生まれてから死ぬまでの間)

が変わってゆきます。

 

 

きょうは新年の1月1日にちなんで。

ヨーガスートラ第1章第1節をご紹介します。

 

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Yoga Sutras 1-1

अथ योगानुशासनम्॥१॥

atha yoga-anuśāsanam ॥1॥

アタ ヨーガ アヌシャーサナン

今この瞬間にわたしたちは過去の伝統に従い

ヨガの修練を始めます。

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atha ... right now  今、準備、注目

yoga ... ヨガの

anu ... その中に、歴史に従い

shasanam ... インストラクション、修練、教え

 

ヨガ以外のどの聖典を学ぶにも、

下記の条件が揃っている必要があります。

 

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

① Viveka ヴィベーカ

物事の善悪を理解していること。

永遠なものと永遠でないものの区別。

バランスをとる力。

 

② Vairagya ヴァイラーギャ

執着をしない。冷静になること。

 

③ Shad Sampatti シャット サンパティ

6つの内的豊かさ↓

 

❶ Sama サマ

マインドのコントロール。

真実を求めると自分の中で決める。

 

❷ Dama ダマ

感覚器官をコントロールする。

 

❸ Uparadi ウプラッティ

ダルマ(任務)に従う。

今自分が置かれた状況で

やるべきことを一生懸命行う。

 

❹ Titiksha ティティクシャ

好き嫌いに惑わされない。忍耐。

変えられないことに文句を言わない。

 

❺ Shraddha シュラッダー

聖典とグル(先生)を信頼する。

 

❻ Samadhana サマダーナ

何事にも惑わされない。

心を一点に集中させる。

 

④ Mumukshutva ムムクシュットワ

解放に対する欲望。

悟りにお導きくださいという強い望み。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 

きょう、元日の日に、

このことを書こうとなぜだか思ったのですが、

この文章をまとめているうちに、自分自身が

多くのことを忘れてしまっていたことに

気づかせられました。

 

これもわたしの持つ運命なのですが、

人のためになにかできることを...

と思ってしたことが、結果、

何よりも自分の学びになってゆくのです。

 

きっと2021年も

そんな風になっていく。

 

そんな予感となるきょう一日でした。

なんだか魂が洗われた気分✨

 

いつもありがとうございます◎

今年もよろしくお願い致します。

 

 

 

namaste🙏🏻🌸