お伺いする悩みの多くに、
「人間関係」があります。
家族との人間関係、
パートナーとの人間関係、
友だちとの人間関係、
仕事での人間関係など。
自分の価値観が正しくて、
ほかの人にも自分と同じ価値観であってほしい、と
近い間柄であればあるほど思ってしまいがちですが
世の中に、自分と似ている価値観の人はいても、
「まったく同じ」という人はいません。
共通点・共感できる点が多い人もいれば、
まったくと言っていいほど相容れない人もいるし、
ある時期お互い共鳴しあい、共に過ごしても、
お互いが成長してゆく過程で価値観が異なってゆき
(もしくは実は異なっていたということに気づき)
離れていくケースもあり。
それは、
ごく自然ななりゆきとも言えます。
食べ物や、服の好みが
子どものときと大人になってからとでは違うように
自分の在り方や、どういう人と一緒にいたいのかも
自分自身の成長と共に、変わってゆきます。
また、職場環境などで、
どうしても自分と意見の合わない人と
多くの時間を共に過ごさなければならなく、
ストレスを抱えている方も多いことでしょう。
きょうはヨーガスートラ
第1章 第33節をご紹介したいと思います。
世の中には4つのタイプの人がいて、
そのそれぞれのタイプの人との
付き合い方について書かれており、
ヨーガを学ぶ人以外にも、非常に役立つ考えです。
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YOGA SUTRAS 1-33
maitrī karuṇā mudito pekṣāṇāṁ
sukha duḥkha puṇya āpuṇya viṣayāṇāṁ
bhāvanā taścitta prasādanam
मैत्रीकरुणामुदितोपेक्षाणां
सुखदुःखपुण्यापुण्यविषयाणां
भावनातश्चित्तप्रसादनम्॥३३॥
他の幸福を喜び 不幸を憐れみ
他の有徳を欣び 不徳を捨てる
このような態度を培うことによって
心の乱れなき静澄を保つ。
4つのタイプの人とは。
① SUKHA ... 幸福な人
② DUHKHA ... 不幸な人
③ PUNYA ... 有徳の人
④ APUNYA ... 不徳の人
そしてその付き合い方とは。
① SUKHA 幸福な人 には…
友愛を。妬んだり嫉妬したりせず、
人の喜びを自分も喜べるように。
② DUHKHA 不幸な人 には…
慈悲深くあれ。憐れみの心を持ち、
もし手を貸すことができるなら、それをせよ。
③ PUNYA 有徳の人 には…
徳の高い人にあったら、
羨んだりおとしめようとすることなく、
それを讃え、自分もその人の良いところを見習う。
④ APUNYA 不徳の人 には…
邪(よこしま)な人とは距離を置く。
忠告もする必要もなく、無関心の態度を取る。
● 4つの心がまえ
① friendship 友愛 (慈)
② sympathy 同情 (悲)
③ joyfulness 欣喜 (喜)
④ apathy 無関心 (捨)
この4つの鍵🔑を常にポケットに入れておき、
相応の鍵を相応の人に用いることができれば、
常に心穏やかに過ごすことができると、
このスローカは伝えています。
わたし自身はというと、
最近はこのようなヨーガ哲学の教えに加え、
朝晩の瞑想が自分自身の心の状態の分析に
非常に役立っていると感じます。
瞑想の時間が長くなってくると、
自分の内側で起こっていることと、
外の世界 (現実世界) との差に、
ギャップを感じることもありますが、
そのバランスを取ってゆくのがまた
"practice(修練・実践)" なんだなぁ
と感じているこの頃です。
なにかみなさんの
お役に立ちましたら幸いです。
きょうもよい一日を🌈✨
namaste🙏🏻✨